去年11月に行われた、スピードスケートの全日本選抜競技会・帯広大会。
女子500メートルの最終組で滑ったのが、平昌オリンピックの金メダリスト・小平奈緒と郷亜里砂。
レースは小平が先行したが、第1コーナーを出たところで一瞬バランスを崩して氷上に2度手をついた。
大きくタイムロスした小平を郷が逆転、国内では5年間敗けなしだった絶対女王に0・02秒差をつけ、優勝を飾った。
北海道生まれの郷は、ホテルを営む自宅の前がスケートリンクだったことから、3歳からスピードスケートをスタート。
運動神経抜群で性格は負けず嫌い、めきめきと実力を伸ばし、中学の全国大会では、ひと学年上の小平としのぎを削った。
スケートの名門・山梨学院大学でスケートを続け、卒業後は、実業団には進まず、スケートができる環境を求めて、全国を転々。
2014年のソチ・オリンピックを目指したが、代表選考会の500メートルで5位に終わり、無念の落選となった。
しかし、オリンピック後に発足したナショナルチームから声がかかったことが、郷の大きな転機となる。
技術面や体力面を徹底的に鍛え直して急成長。
ワールドカップでたびたび表彰台に立ち、2016年、30歳にして、悲願の平昌オリンピック出場を果たした。
平昌では、女子500メートルで8位。
大会終了後に一度引退し、後進の指導にあたっていた郷だが、 ジュニアの選手たちを教えている中で再び滑りたい気持ちが増し、2019年3月に復帰を表明。
厳しい練習をこなしてブランクを乗り越え、ついに女王・小平に勝利した。
「平昌の自分よりさらに上を目指す気持ちで戻ってきた」という郷、2022年の北京オリンピックで、悲願のメダル獲得を目指す。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!
「1月30日(土)OA分の放送はこちら」