メジャーリーグの投手で、最高の栄誉とされる、サイ・ヤング賞。
90年代に黄金期を築いたアトランタ・ブレーブスは、この賞を受賞した投手が3人も揃った。
通算305勝という大記録を成し遂げ、2度のサイ・ヤング賞を獲得したサウスポー、トム・グラビン。
精密機械と呼ばれ、通算355勝、サイ・ヤング賞に4度輝いたグレッグ・マダックス。
先発だけでなくクローザーとしても活躍し、通算213勝154セーブをマーク、96年にサイ・ヤング賞を獲得したジョン・スモルツ。
グラビンは、チームの生え抜きで、高校卒業後にブレーブス入り、87年にメジャーデビューを果たした。
ストレートは、145キロ程度だったが、抜群の制球力と、カットボール、チェンジアップなどの変化球を駆使。
91年から93年には、3年連続で20勝以上をマークし、いずれも最多勝利のタイトルを獲得した。
グラビンの活躍が原動力となり、チームは、91年、前年の最下位からのリーグ優勝と飛躍。
そして、93年、カブスから移籍してきたマダックスは、92年から95まで、4年連続でサイ・ヤング賞を獲得。
「90年代最高の投手」とまで言われる活躍を見せた。
87年にタイガースからトレードにより移籍しスモルツは、翌年から先発投手の一角を担い、90年代は、右ひじの手術をした94年以外はすべて二けた勝利の活躍。
96年には、リーグ最多の24勝を挙げ、同僚の2人に次いでサイ・ヤング賞を受賞した。
史上最強のサイ・ヤング賞トリオの活躍により、ブレーブスは14年連続で地区優勝。
90年代のサイ・ヤング賞は、ブレーブスの投手のためにあったと言っても過言ではない。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!
「12月5日(土)OA分の放送はこちら」