サッカーの強豪国・ポルトガル代表でも活躍し、世界屈指のドリブラーで点取り屋といえば、クリスティアーノ・ロナウド。
その一回り上の世代で、1990年代から2000年代にかけて活躍したポルトガルのレジェンドが、ルイス・フィーゴ。
主なポジションは、右サイドバックやミッドフィルダーで、最大の武器は、変幻自在のドリブル突破。
重心が低く、滑らかな体重移動と、多彩なフェイントからの切り返しで相手をかわし、精度の高いラストパスを送り続けた。
ルイ・コスタ、パウロ・ソウザらとともに「黄金の世代」と呼ばれ、ポルトガル代表を牽引したフィーゴ。
1989年、91年のワールドユース選手権で連覇を達成し、母国をサッカー強豪国へと押し上げた。
2006年のドイツ・ワールドカップでは、ロナウドら若手と融合し、ポルトガルの40年ぶりとなるワールドカップベスト4入りに貢献した。
そんなフィーゴのキャリアの中で最もファンを驚かせた出来事といえば、2000年夏のクラブチームの移籍。
95年から世界的な超ビッグクラブ、スペインのバルセロナで5シーズンに渡り活躍し、クラブの顔というべき存在だったが、なんと、移籍先は、そのライバルチーム、レアル・マドリード。
移籍金は、当時史上最高額のおよそ60億円、“禁断の移籍”と呼ばれ、バルセロナのファンから激しい怒りを買った。
バルセロナとの試合では、フィーゴへの激しいブーイングは当たり前、コーナーキックを蹴ろうとすれば、スタンドからモノが投げ込まれた。
それでもフィーゴは、銀河系軍団の中で、ひときわ輝きを放ち、移籍1年目のこの年、サッカー界で最高の栄誉とされる「バロンドール」を受賞、さらに翌年にはFIFA最優秀選手賞を受賞する活躍を見せ、ルイス・フィーゴが世界最高の選手であることを証明した。
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