かつてない程の盛り上がりを見せている、近年の日本の女子プロゴルフ界。

全英女子オープンを制した渋野日向子を筆頭に、畑岡奈紗、勝みなみら、1998年度生まれの「黄金世代」と呼ばれる選手たちが人気を牽引している。
　　　
そんな「黄金世代」を抑え、昨シーズン、2度目の賞金女王に輝いたのが、鈴木愛。
出場は25試合ながら、史上3人目となるツアー年間7勝を挙げた。

賞金女王までの道のりは、まさに山あり谷あり。
4月に、タクシーに乗車中、交通事故に遭い、腰を負傷。
9月下旬からは、左手のけがや体調不良が原因で、4試合を欠場した。

誰よりも豊富な練習量を誇る鈴木が、およそ1か月もの間、クラブも握らず、ゴルフから離れたのは初めてのこと。

この空白期間が響き、10月末の時点で、鈴木と賞金ランクトップの申ジエとの差はおよそ3800万円。

しかし、勇気ある休養が功を奏することとなる。
怪我が回復し、ゴルフへの情熱も取り戻した鈴木は、復帰後、国内女子ツアー記録に並ぶ3戦連続優勝。
一気に賞金ランクトップへと躍り出た。

賞金女王争いは、鈴木、申ジエ、渋野の三つ巴となり、ツアー最終戦までもつれる大接戦。
トップの鈴木と3位・渋野の差は、およそ1500万円、渋野が単独2位以上で、鈴木が9位タイ以下だと、鈴木の逆転負けとなる状況だった。
最終日、鈴木は12位から出ると6つのバーディーを奪い、通算5アンダーで5位。
渋野は、2位タイ、申ジエも7位タイで終わったため、鈴木の賞金女王が決まった。

怪我を乗り越え、稀に見る激戦を制した鈴木愛が、日本の女子ゴルフ界の先頭を走っていく。


----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう！

「5月2日（土）OA分の放送はこちら」