東京オリンピックの追加競技で初めて採用された、空手。
演武の出来栄えを競う「形（かた）」の女子で金メダル候補とされるのが清水希容（しみず・きよう）。

全日本選手権7連覇、世界選手権2連覇の実績を誇り、
その実力もさることながら美しいルックスでも注目されている。

1993年、大阪府生まれ。
ひとつ上の兄の影響で小学3年から空手を始め、中学3年では全国3位という好成績を収めた。
しかし、全国3位の壁は高校に入ってからも中々越えられず、高校2年のインターハイでも3位。
その悔しさからひたすら稽古に打ち込み、高校最後のインターハイは、
勝てなければ空手も高校も辞める、と自分を追い込み、見事優勝を果たした。

進学した関西大学でも空手漬けの毎日。
授業の合間や昼休みにも練習に励み、大学2年のときには、史上最年少の20歳で全日本選手権を制覇。

以来、全日本選手権は7連覇中、世界選手権でも2014年と2016年に連覇を飾った。

しかし、2018年の世界選手権スペイン大会は、地元のサンドラ・サンチェスに敗れ銀メダル。
「形」の女子で清水と2強とされる選手で、常に世界の頂点を争ってきた。

宿敵に勝つため、清水が去年から取り組んでいるのが呼吸法の改善。
技に入る前の大きな呼吸音が減点対象とされるため、マウスピースを作り、
寝るときにも着用するなど、日常生活から矯正を図った。

課題を克服した清水希容が、夢の「東京オリンピック」で最高の演武を見せてくれることを期待したい。



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