2020年8月25日、4年に1度のパラリンピックが東京で開幕する。
開催国、日本人選手の活躍が期待される中、メダルの期待がかかるのが、パラカヌー界のヒロイン、瀬立モニカ、22歳。
　　　
パラカヌーは、主に下半身に障がいのある選手が行う競技で、2016年のリオ・パラリンピックから正式競技となった。
瀬立は、女子カヤックシングルに出場し、競技歴わずか2年にもかかわらず、8位入賞を果たした。

東京・江東区に生まれ、幼い頃からスポーツ万能。
中学ではバスケットボール部で活躍、さらに、カヌーが盛んな江東区から勧められたのがきっかけで、区のカヌー部にも所属していた。

そんな瀬立をアクシデントが襲う。
国体出場を目指していた高校１年の時、体育の授業で倒立をした際に怪我をし、以後、車椅子生活を余儀なくされた。

大好きなスポーツが出来ない辛さ、周りから取り残される不安、ひと目が気になり、自宅にこもりがちになった。
しかし、およそ1年のリハビリ生活を経て、瀬立は再び水上に戻った。
障害者スポーツ、パラカヌーの選手として復帰、そこでの活躍は、彼女に自信と笑顔を取り戻させた。

2019年8月の世界選手権で5位入賞を果たし、2大会連続のパラリンピック出場が内定。
現在は、在学する筑波大学を休学し、週に6日間、朝から晩までハードなトレーニングに励んでいる。
筋力アップと体幹トレーニング、フォームの研究とリオ大会から飛躍的に成長した。

東京パラリンピックでは、地元の大声援を背に受けて、瀬立モニカが表彰台に立つ。


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