今年9月、カザフスタンで行われたレスリングの世界選手権。
女子57キロ級の川井梨紗子、その妹で62キロ級の友香子が
姉妹そろって東京オリンピック出場の切符を掴んだ。
姉妹でのオリンピック出場は、2008年北京大会の
伊調千春と馨以来の快挙となったが、その道のりは、険しかった。
姉の梨紗子は、2016年のリオオリンピックの63キロ級で金メダルを獲得。
しかし、姉妹で階級を分けるために元の階級の57キロ級に戻し、
62キロ級を妹の友香子に託した。
57キロ級には、オリンピック4連覇の伊調馨が君臨。
世界選手権の代表をめぐり、2人は、三度激突した。
去年12月の全日本選手権は、残り10秒で伊調に逆転負け。
今年6月の全日本選抜、7月のプレーオフは、
梨紗子が最後まで攻め続け、伊調に連勝、
世界選手権代表の座を勝ち取った。
絶対女王を乗り越えた勢いをそのままに、
梨紗子は、世界選手権を圧倒的な強さで制し、金メダルを獲得。
東京オリンピック出場を決めた。
一方、妹の友香子は、3回戦で敗れ号泣。
しかし、その相手が決勝に進んだため敗者復活戦へ回ると、
まずは、メキシコの選手に9対0と圧勝。
続くウクライナの選手を3対0で破り、3位決定戦では、
北朝鮮の選手に12対1のテクニカルフォール勝ちを収め、
銅メダルを獲得。東京オリンピック出場を決めた。
友香子は、両手で顔を覆って涙し、
スタンドでは、その姿を見つめながら梨紗子が大泣きしていた。
「姉妹で東京オリンピック出場」という夢を叶えた
川井梨紗子、川井友香子。
2人には、オリンピックで、姉妹で金メダル、
という大きな期待が掛かっている。
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