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Legend Story
19.06.22
阪神 原口文仁
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6月9日、満員の甲子園球場、
阪神タイガース 対 日本ハムファイターズ。
3対3の同点で迎えた9回裏、阪神の攻撃。
ツーアウト2、3塁の場面で打席には、代打・原口文仁。
1ボール1ストライクからの3球目、
原口は、外角低めへのスライダーに合わせてバットを振り抜いた。
ライナー性のボールがセンターへ飛ぶ。
一瞬の静寂の後、ボールは、センターの芝生に弾んだ。
割れんばかりの大歓声。
チームメイトや矢野監督がベンチから飛び出し、
劇的勝利へと導いた男を熱く抱擁した。

原口が1軍に復帰したのは、この日の5日前。
交流戦が始まった6月4日のこと。
今年1月、大腸がんを公表。手術をし、復帰を目指していた。
2月、チームがキャンプを行う中、歩く練習からスタート。
屋外での練習を始めたのは、4月半ば。
すでにペナントレースが開幕した後のことだった。
  
焦りと不安から原口を支えていたのは、ファンからの温かい言葉。
「甲子園球場で待っています」などと、多くの声が掛けられた。
一軍で活躍することがファンへの恩返しになると、
地道なリハビリを続け、手術からおよそ4か月でチームに戻ってきた。
  
復帰後の初打席は、交流戦初日、敵地でのロッテ戦。
9回、ワンアウト3塁の場面。
阪神ファンが総立ちで大歓声を送る中、原口は、打席に向かって1礼、
そして、ファンと家族が見守るレフトスタンドへ頭を下げた。

1ボール2ストライクからの4球目、スライダーを思い切り振り抜き、
レフトフェンス直撃のタイムリー二塁打。
全力疾走で2塁へヘッドスライディングを見せると、
タイガースファンだけでなく、ロッテファンからも拍手が送られた。
ガンを乗り越え、戻ってきた原口文仁。
ペナントレース半ば、不屈の男の復活ロードは、まだ始まったばかり。


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