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Legend Story
19.05.11
小出義雄
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有森裕子、高橋尚子ら女子マラソンのトップランナーを育てた名伯楽、小出義雄が80歳でこの世を去った。
ひげを蓄えた野性味溢れる風貌と豪快な笑い、お茶の間の人気者でもあった小出は、千葉県佐倉市の農家の長男として生まれた。

高校を卒業しても大学へ行かせてもらえず、農家を継いだものの、どうしても箱根駅伝に出たいと、家を飛び出した。
アルバイトで学費をため、22歳の春、順天堂大学へ入学。
念願の箱根駅伝には、1年から3年連続で出場した。

大学卒業後は、千葉県で高校の教員となり、陸上を指導。
佐倉高時代に2年連続で全国高校駅伝に出場、86年には、市立船橋高校で全国優勝を成し遂げた。

そして、教員を23年間務めた後、88年に実業団の監督に就任。
小出は、選手の素質をいち早く見抜き、褒めて伸ばす指導力で、多くの名ランナーを育てていく。

92年のバルセロナ・オリンピックで銀、96年アトランタで銅メダルを獲得した有森裕子。

彼女が無名時代だったころ
「お前はいつも全力で、心で走っている。だから強くなれる!」と
褒めまくった。

そして2000年のシドニー・オリンピックで、日本の女子陸上界で史上初の金メダルに輝いた高橋尚子には、
技術的なことは二の次で、「おまえは世界で勝てる、世界一になれる」と夢を与え続けた。

幼い頃から走ることが大好きだった小出、学生時代は授業をサボっても部活だけは休まず、指導者になってからは、二日酔いでも選手たちと一緒に走った。
走ることへの情熱で選手たちの心を掴み、平成の時代ととともに女子マラソンの一時代を築いた小出義雄。
東京オリンピックを翌年に控える中、天国へと旅立った。


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