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Legend Story
19.05.04
北尾光司
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大相撲の第60代横綱・双羽黒の北尾光司が、今年2月、55歳という若さでこの世を去った。

身長2メートル、 体重150キロという日本人離れした体格で、横綱まで駆け上がった北尾。
31回の優勝を誇る昭和の大横綱、千代の富士に、「もし双羽黒が相撲を続けていたら、こんなに優勝できなかった」とまで言わしめた逸材。
角界を背負う存在として期待された北尾だが、その人生は波乱万丈だった。

1963年、三重県津市に生まれた北尾は、小学校から相撲を始め、中学を卒業後、立浪部屋に入門。
15歳だった79年の春場所で初土俵を踏んだ。

飛び抜けた身体能力でスピード出世を果たし、86年の名古屋場所後、当時史上4番目の若さとなる22歳11か月で横綱に昇進。

しこ名は、横綱となったのを機に「北尾」から「双羽黒」に改名、まさにこれからという時だった。
昇進の翌年、ちゃんこの味付けをめぐり、師匠の立浪親方と大げんか。
部屋を飛び出し、24歳4か月で廃業、横綱在位は、わずか8場所だった。

その後は、プロレスラーへ転身したが、試合運びが上達せず、観客から帰れコールを浴びることもしばしば。
結局、試合の欠場も多くなり、およそ5か月で所属団体から契約解除された。
プロレス界を去った後、総合格闘家に転身もしたが、そこでも大成することはなかった。

桁外れの才能がありながら開花することが無かった北尾光司。
昭和の終わりに将来を嘱望された横綱が、平成の終わりに波瀾の生涯を閉じた。


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