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Legend Story
19.02.23
稀勢の里
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「私の土俵人生において、一片の悔いもございません」。
第72代横綱・稀勢の里が土俵に別れを告げた。
   
中学卒業後に元横綱隆の里、鳴門親方の元に入門。
相撲経験は無かったが、恵まれた体格に慢心せず稽古に打ち込み、番付を駆け上がっていく。
2004年の九州場所で、貴乃花に次ぐ、史上2番目に若い18歳3か月で新入幕。
同時に、四股名を本名の萩原から稀勢の里に変えた。
その名には、「稀な勢いで駆け上がる」という鳴戸親方の願いが込められていた。

モンゴル勢を筆頭に外国人力士が台頭する中、日本出身力士としてファンの期待を背負い続けた稀勢の里。
2010年の九州場所では、横綱・白鵬の連勝を63でストップ、この大金星を足がかりに、その後、大関に昇進した。
そこから横綱までは、およそ5年余りの足踏みが続いたが、2017年初場所、再び白鵬から勝利し、この場所後、最高位に到達。
19年ぶりとなる日本出身の横綱が誕生した。

そして、横綱として初めて迎えた2017年の春場所。
13日目、横綱・日馬富士との取り組みで土俵から落ち、左肩や大胸筋を負傷。
それでも強行出場を続け、満身創痍で迎えた千秋楽。
優勝決定戦で大関・照ノ富士を小手投げで下し、奇跡の逆転優勝を飾った。
しかし、その代償は大きく、その後は怪我に苦しみ、横綱ワーストとなる8場所連続休場。
復活を目指した今年の初場所も初日から3連敗し、引退を決意した。

無口で無骨、古き良き力士の姿を体現した稀勢の里。
そこには、鳴門親方の「力士は孤独であれ」という教えがあった。
人気漫画「北斗の拳」で孤高を貫いたラオウと自分を重ね、孤独に努力を続けた。
ファンに愛された孤高の横綱・稀勢の里は、一片の悔いなく、17年におよぶ土俵人生に幕を下ろした。


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