1876日ぶりにゴルフ界のスーパースターが歴史的勝利を飾った。
アメリカの男子プロゴルフツアー・プレーオフ最終戦「ツアー選手権」
タイガー・ウッズは、通算11アンダーで
2位に2打差をつけて5年ぶりの優勝を果たした。
アマチュア時代から数々のタイトルを獲得し、
1996年、スタンフォード大学を中退してプロ転向。
翌年の「マスターズ」を史上最年少の21歳で制するなど、快進撃を見せた
2008年には「全米オープン」を制し、4大メジャー大会を
3度ずつ優勝する“トリプル・グランドスラム”を達成。
ゴルフ界を超え、世界的なスーパースターへと登りつめた。

栄光に包まれたタイガーのゴルフ人生だったが、
ここ数年はプライベートでのトラブルに加えて、持病の腰痛も悪化。
去年4月には4度目の手術に踏み切り、その後は歩くことさえ出来ず、
試合に出られない状態が続いた。
しかし、11月の実践復帰後は、
自分のゴルフを少しずつモデルチェンジ。
若い頃の豪快なスイングを、体への負担が少ないスイングに変え、
パットは、長年愛用してきたピン型パターからマレット型へ。
42歳という年齢にアジャストするゴルフを模索していった。
　　
その成果は、着実に表れ、
今年3月の「バルスパー選手権」で2位に入ると、
8月のメジャー最終戦「全米プロ選手権」も2位。
そして、多くのファンが待ちわびた完全復活の瞬間が、翌月訪れる。
過去に2勝を挙げた「ツアー選手権」で、
タイガーは初日から首位をキープする好調ぶり。
タイガーが歩けば、数千人のギャラリーも一緒に移動する
「タイガー現象」も復活した。
終盤はショットが乱れる場面もあったが、逃げ切って優勝。
タイガーは、真っ赤なウェアーを身にまとい、
両手を高々と上げ、ガッツポーズ！
割れんばかりのタイガー・コールを浴びた。
どん底から這い上がり、完全復活を遂げたタイガー・ウッズ。
進化した虎の新たな伝説が幕を開けた。

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