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Legend Story
18.08.18
奇跡のバックホーム
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1996年、夏の甲子園決勝は、27年ぶりの優勝を狙う愛媛代表・松山商業高校と59年ぶりの決勝進出となる熊本代表・熊本工業高校の「古豪対決」となった。
初回、松山商業は、熊本工業の先発・園村の制球の乱れをつき、3安打と押し出しのフォアボールで3点を先制。
追う熊本工業は、2回と8回に1点ずつを返し1点差に迫ったが9回裏、2者連続三振で万事休す、、、かと思われた。
松山商業の応援席から「あと一人」コールが起こる中、打席には、6番、1年生の沢村。
初球のストレートをフルスイングするとボールはレフトポール際に飛び込んだ。
3対3の同点、試合は土壇場で振り出しに戻った。

延長10回裏、熊本工業は、先頭バッターがツーベースヒットで出塁し、送りバントでワンアウト3塁。
松山商業は、二人の打者を敬遠、満塁策をとった。
ワンアウト満塁、熊本工業が1点取れば、県勢初の夏の甲子園優勝となる。
打席には、3番・本多(ほんだ)。
ここで、松山商業の沢田監督は、ライトの交代を指示、チームイチの強肩・矢野を送った。
初球、本多がバットを振り抜くと、打球はライト上空へ上がった。
タッチアップに飛距離は十分かと思われたが、甲子園特有の浜風に戻される。
一度後ろに下がったライトの矢野は、前に走りながらキャッチ。
サードランナーがスタートを切り、矢野は渾身のバックホーム。
ボールは、ノーバウンドでキャッチャーミットに収まり、滑り込んできたサードランナーにそのままタッチ。
判定は「アウト」
熊本工業は、呆然、松山商業は、歓喜に沸いた。
勢いに乗った松山商業は、11回表、3点を挙げ、その裏を守りきり真紅の優勝旗を手にした。
熊本工業の悲願を阻んだ「奇跡のバックホーム」は、球史に残る名シーンとして今も語り継がれている。


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