ワールドカップ前の日本サッカー界にビッグニュースが飛び込んだ。
超スーパースター、アンドレス・イニエスタが、スペインの名門クラブ・FCバルセロナから、J1リーグ・ヴィッセル神戸へ、移籍。
3年契約で年俸およそ33億円、これはＪリーグ史上最高額となった。

1984年生まれの34歳。
12歳からＦＣバルセロナの下部組織に所属し、2002年にトップチームデビューを果たすと、“バルサ一筋16年”。
2015年からはキャプテンを務めた。

171センチ、65キロと小柄で、特別スピードがあるわけでもないが、ボールを失うことは滅多にない。
華麗なドリブルと鋭いパス、そして、創造性に溢れ、天才と称される頭脳は、常に最善のプレーを選択する。

“バルセロナの最高傑作”と呼ばれたイニエスタは、これまで数々の栄光に輝いた。
リーグ優勝9回、チャンピオンズリーグを4回制覇。
FIFAクラブワールドカップでは、3回の優勝を果たした。

スペイン代表で、ひときわ輝いたのが、2010年のワールドカップ南アフリカ大会。
決勝戦のスペイン対オランダは、90分間では決着が付かず、0対0のまま延長戦に突入した。
延長後半11分、味方のパスをゴール前で受けたイニエスタは、右足のボレーで豪快に蹴り込んだ。
1対0のまま試合終了のホイッスル。
イニエスタは、ピッチに膝を付くと、両手でガッツポーズ、喜びを爆発させた。

スペインサッカーの申し子、アンドレス・イニエスタが、
母国に悲願のワールドカップ初優勝をもたらした。


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