通算2000本安打の偉業達成まで残り1本、巨人の阿部慎之助が王手を掛け臨んだ13日の広島戦。
4番・ファーストでスタメン出場。
初回、第1打席は、セカンドゴロ、第2打席は、フォアボール、6回の第3打席は、セカンドゴロでダブルプレー。

そして、ファン待望の瞬間は9回で迎えた第4打席に訪れる。
初球は、ボール。
2球目は、ストレートをフルスイングも空振り。
3球目の変化球は、見逃しのストライク。
追い込まれてからの4球目、フォークを上手く捉え、ライト前ヒット。
巨人一筋17年目で通算2000本安打を達成！
巨人の生え抜きでは、川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲に次いで5人目となる。偉大な先輩達と肩を並べた。

2000年、阿部は、ドラフト1位で中央大学から入団。
プロ1年目からスタメンで出場すると、ゴールデングラブ賞に輝くこと4回。
さらに、守備の負担が大きいキャッチャーで、2012年には首位打者と打点王に輝いた。
「打てるキャッチャー」として、チーム、球界をリードしてきた阿部だが、その裏には怪我との戦いがあった。
キャッチャーは、クロスプレーによる激しい接触プレーが避けられないポジション。
近年は1年を通して出場することも減り、おととしからはファーストへコンバート。
去年の春のキャンプは、肩の痛みで塁間の半分も投げられず、引退も覚悟したという。
それでも懸命にリハビリをこなし、復帰。
38歳、阿部慎之助、肉体の限界と世代交代の波に抗いながら積み上げた2000本安打。
その姿に巨人ファンだけでなく、対戦相手の広島ファンも惜しみない拍手を送った。


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