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Legend Story
17.07.22
小谷実可子
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ソウルオリンピックのシンクロナイズドスイミング銅メダリスト、小谷実可子。
1988年ソウルオリンピック、シンクロナイズドスイミング・ソロ決勝。
小谷実可子は、森英恵がデザインした金色の蝶が大胆に描かれた水着をまといプールサイドに立った。

曲は「マダム・バタフライ」。
切なくも、芯のある女性を繊細かつ力強く演じた。
ラストは、プールの中央で水中に沈み込んだ後、勢いよく水面から上体が現れて、フィニッシュ
割れんばかりの拍手の中、小谷は、一つ大きく息を吐いた。
得点は97・60、次に演技を行ったフランスのエルミヌに1・750の差をつけて、小谷は念願の銅メダルを手に入れた。

小谷がシンクロを始めたのは小学4年の時。
中学時代には国内のジュニア大会を総なめにし、高校生になると、1年間、アメリカにシンクロ留学を果たした。

しかし、そこには思わぬ落とし穴が待っていた。
アメリカでの練習は、日本に比べて大まかで、基礎練習や体力づくりが出来ていなかったのだ。

ソウルオリンピック2年前の日本選手権で3位、世界選手権のソロ代表からも外され、一度は引退をも考えた。
そんな小谷を立ち直らせたのが金子正子コーチだった。
謙虚になること、そしてイチからやり直すことを諭し、朝5時半から1日平均9時間の猛練習。
「自分にはシンクロしかない」と再確認した小谷は、基礎練習と筋力強化に黙々と取り組んだ。
   
そしてオリンピック前年の日本選手権で優勝、オリンピックの晴れ舞台で、銅メダルに輝いた。
表彰式の後、胸のメダルを金子コーチの首にそっとかけた小谷実可子。
それまで笑顔だった彼女の目に涙が溢れ、金子コーチの瞳にも光るものがあった。


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