スペインサッカー「リーガ・エスパニョーラ」、スター選手がひしめくFCバルセロナ。
その中心選手として活躍した天才ミッドフィルダー、アンデルソン･ルイス･デ･ソウザ、通称デコ。
　　　
母国ブラジルでは出場機会に恵まれず、19歳でポルトガルに活躍の場を求めた。
2部のチームを昇格に導くなど、着実に成果を出すと、1999年、ポルトガルの強豪チーム、FCポルトへ移籍。
これがデコにとって大きな転機となった。
すぐにチームの中核として活躍し、最初のシーズンで国内リーグを優勝。
そして2004年、ポルトは、ヨーロッパ最強クラブを決定する、UEFAチャンピオンズリーグの決勝に進出、モナコと対戦した。

ポルトの1点リードで迎えた後半26分。
カウンター攻撃からデコがゴール前でボールを受ける。
3人のディフェンダーがシュートコースを防ぎに来たが、それをあざ笑うような柔らかいシュートをゴール左隅に決めた。
勝利を決定付けるデコのゴール。
その後、更にダメ押しの1点を追加したポルトが、3対0でモナコに勝利。
デコは、攻守に渡る活躍で中盤を支配、優勝に貢献し大会MVPに輝いた。

ポルトをヨーロッパナンバーワンのクラブチームに導いたデコは、この年、ヨーロッパ屈指のビッグクラブ、スペイン・バルセロナに移籍。
ロナウジーニョらスター選手がしのぎを削る中、デコは、ゲームメーカーとして縦横無尽の活躍をみせ、バルセロナの"心臓"と呼ばれた。
2006年には、チャンピオンズリーグの決勝でイングランドのアーセナルを破り、自身2度目となるビッグイヤーを獲得。
ブラジル生まれのデコ・ソウザ、若くして渡ったポルトガルでキャリアが花開き、スペインで再び頂点に立った。



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