陸上男子十種競技。
短距離、中距離、跳躍、投てきからなる10の種目を2日間でこなし、各種目の記録が点数に換算される。
瞬発力、パワー、スピード、持久力の全てを要求されるこの競技で圧倒的な強さを発揮し、ロンドン、リオとオリンピックを連覇。
世界記録保持者でもあるのが、「キング・オブ・アスリート」アシュトン・イートン。

1メートル85センチ、83キロ。
スプリント系のスピードを生かせる種目を得意とし、100mは10秒21、走り幅跳びは8m23と
その種目を専門とする選手と戦える実力を持っている。

幼少時代から運動神経がよく、小・中学校時代は、野球、テコンドー、バスケットボール、サッカー、
高校時代は、アメフトとレスリング、陸上と様々なスポーツに取り組んだ。
　　
大学から十種競技を始めるとその才能が開花。
一気に頭角を現し、大学のタイトルを総なめした。

その名が世界に広まったのは、2012年6月の全米オリンピック選考会。
初夏とは思えないほどの寒さと、時折豪雨にも見舞われる最悪のコンディションだったが、イートンは、100メートル、走り幅跳び、棒高跳び、1500メートルで自己ベストを叩き出し、当時の世界記録を13点上回る9039点をマークし優勝。
世界中が驚愕した。
不滅とまで言われたこの記録を、3年後の世界選手権で自ら塗り替え、9045点の世界新記録を樹立。
　　
走る・跳ぶ・投げる、全てをこなす超人・アシュトン・イートンは、「過去の自分を超えていく瞬間がたまらない」と笑った。


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