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Legend Story
17.04.15
竹下佳江

日本女子バレーボールが28年ぶりに銅メダルを獲得したロンドンオリンピック。
司令塔の竹下佳江は、大会期間中、セッターの命ともいうべき左手の人差し指を骨折していた。
オリンピック直前のスイス合宿、レシーブ練習の時にボールが予想外のバウンドになって指を直撃したのだ。

159センチの竹下が世界最強のセッターと呼ばれるようになった要因は、卓越した判断力もさることながら、正確無比なトスワークにある。
ボールコントロールをする中指と人差し指、親指、そのうちの一本が使えなくなったとすれば
普通ならばパフォーマンスに影響が出ても仕方がない。
しかし、竹下のメダルへの執念と集中力は、肉体を凌駕した。

竹下を突き動かしたものは何だったのか…。
日本女子バレーが初めて出場権を逃した2000年のシドニーオリンピック世界最終予選。
竹下は、“世界で戦うには小さすぎる”と、戦犯として激しいバッシングを受けた。
「自分は、バレーボール界に居場所がない」24歳での引退。故郷で就職先を探した。

一度は去ったコートに再び戻ってきたのは、バレーへの情熱とオリンピックで成し遂げたい夢があったから…。
アテネ、北京は、いずれも準々決勝で敗れた。
メダル獲得へのラストチャンスと位置付けたロンドン、竹下は、指に添え木を当て、石膏で固めてコートに立った。
  
いつもと変わらぬ、レシーブ、ブロック、そして多彩なトス。
日本は3位決定戦で韓国を3対0のストレートで破り、銅メダルを獲得。
「本当にやり切った」
世界最小にして最強のセッター竹下佳江は、完全燃焼の涙を流した。


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