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Legend Story
17.03.04
皆川賢太郎

2006年2月25日。
一人の日本人スキーヤーが喝采を浴びた。
トリノ・オリンピックのスキー競技を締めくくるアルペン・スラローム。
直前まで降った雪の影響でスキーが滑らず、“もっと速く”と勇む攻撃的なスキーヤーたちが続々とバランスを崩し、93選手中31人が転倒した。

皆川賢太郎は、あえて80%の滑りで挑み、素直にスキーを滑らせる。
1本目は、トップから0.07秒差の3位。

迎えた2本目。
照明に照らされた雪上で、皆川はスタートを切った。
直後、右ブーツのバックルが外れるというアクシデントに見舞われたが、2本目も見事な滑りをみせつける。
結果、表彰台までわずか0.03秒の4位。
瞬きほどの差は、距離に換算してわずか数10センチ。
目のこえたヨーロッパの観客たちも大歓声、「グレート!!」と祝福を受けた。

皆川が3度目のオリンピックで初めて通過したゴールライン。
地元長野大会では、途中棄権、日本のエースとして期待を集めたソルトレーク大会では失格に終わった。
その無念さに追い打ちをかけるように、大会後の試合では、選手生命も危ぶまれた大きな怪我を負ってしまう。
左ひざ前十字じん帯断裂。
手術後は、立つだけでも1週間を要した。
膝が曲がらない。走れない。辞めようと思ったことも当然あった。
それでも、あきらめきれなかった。
  
復帰を信じて長く苦しいリハビリに必死に耐えて掴んだ4位入賞。
不屈のスキーヤー、皆川賢太郎は、日本人として50年ぶりの入賞という歴史的偉業を成し遂げた。


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