• mixi
  • Facebook
  • ツイッター
  • Google
  • TOKYO FM
  • TOYOTA
Home>Legend Story
Legend Story
17.02.25
葛西紀明 ソチ銀メダル

2014年2月15日、ソチ・オリンピックのスキージャンプ男子ラージヒル、葛西紀明は、銀メダルを獲得。
41歳8か月、冬季オリンピックで日本人の最年長メダリストとなった。
  
冬季オリンピック史上最多の7回目の挑戦、19歳でアルベールビル大会に出場してから、実に22年の長い道のりだった。

決して平坦ではなかった葛西の競技人生。
所属先は2度に渡って廃部、長野オリンピックでは、直前に左足首を痛め、金メダルを獲得した団体のメンバーから漏れた。
  
長野大会の前年には、母親の幸子さんが放火に巻きこまれ亡くなり、5歳下の妹・久美子さんは、長い間、難病と闘っていた。
支えてくれた母親の為、病床から応援してくれる妹の為、そして、自分に負けないために葛西は飛び続けた。
  
葛西には、母親から送られた大事な手紙がある。
「いまこの時を頑張れ。 絶対におまえは世界一になれる。」
これまで大きな大会には必ず持参していたこの手紙をソチではあえて日本においてきた。
今回は、弱い自分と決別し、自分を強く持って飛ぼうと決めていた。

1回目、スタートゲートに付くと、葛西はリラックスするため、あえて少しだけ笑顔を作った。
結果は、139メートルの大ジャンプで2位。
気まぐれな風に他の選手が苦しむ中、2本目も安定したジャンプで133・5メートルを飛び、銀メダル。
  
葛西は、表彰台に上ると右手で力強くガッツポーズ。
「自分の力でもぎ取ったメダル」と胸を張った。
そして「次は金メダルですね」と笑ったレジェンド・葛西紀明は、来年の平昌オリンピックで一番高いところに上るため、飛び続けている。


----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!

2月25日(土)OA分の放送はこちら

Message

Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。