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Legend Story
15.12.26
箱根駅伝 青学 神野

今年1月2日、雪の残る箱根山中で箱根駅伝の歴史が動いた。
小田原中継所を駒沢大学から46秒遅れの2位でスタートした青山学院大学の神野大地(かみの だいち)は序盤から積極的に飛ばし、10・2キロ地点で首位に並んだ。
およそ200メートルだけ並走した後、神野はスパートし、一気に駒沢大学を引き離す。

20キロ手前では、故郷から駆け付けた家族の姿が目に入った。
涙する母、叫ぶように声を上げる父と兄、家族への感謝の思いが神野のペースをさらに上げた。

神野が走る5区は、箱根駅伝の全10区の中で、最長距離にして高低差864メートルの山上りを伴う難コース。
全区間で最長となった2006年以降、5区で区間賞を獲得した大学が必ず往路優勝を達成しているため、最も注目を集める区間となっている。

そんな箱根駅伝の最大の勝負区間となる23・2キロを神野は、1時間16分15秒で走破。
2012年に柏原がたたき出した1時間16分39秒の参考記録を24秒も更新した。

164センチ、43キロ。
大会にエントリーした336選手中最軽量の神野。
厳しい夏合宿の最中には体重が30キロ台になることもある。
そんな神野について監督は、坂道や風などに弱そうに見えるが、体幹トレーニングの成果で走りがブレなく、むしろ悪条件の方が強さを発揮する、と話す。

順天堂大学・今井正人、東洋大学・柏原竜二に続く3代目「山の神」に導かれた青山学院大学は、5時間23分58秒の往路新記録で圧勝。

その翌日の復路も青山学院大学のフレッシュグリーンのたすきがトップを譲らず、10時間49分27秒で初の総合優勝。
往路、復路、総合全てで最高記録を塗り替える完勝だった。

総距離217.1キロを各大学10人のランナーが1本の「たすき」でつなぐ箱根駅伝。
来年はどんな名勝負が生まれるのだろうか…。

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Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。