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Legend Story
15.12.19
浅田真央 ソチ

2014年2月19日、ロシア、アイスバーグスケートパレス。
フィギュアスケートに全てを捧げてきた、天才スケーターが集大成として望んだでそれは起きた。

女子ショートプログラム、ショパンの「ノクターン第2番」にあわせ滑り出したが、冒頭のトリプルアクセルでいきなり転倒。
後半のジャンプも立て続けに失敗し、まさかの16位。
「なにも分からない…」と呆然とする浅田真央、
見守っていた日本中が落胆した。

しかし、翌日のフリーで、その落胆は、驚嘆と感動に変わる。
演技冒頭は、自身がこだわり続け、苦しみ続けてきたトリプルアクセル。
観客そして日本中が固唾を飲んで見守る中、空中で1、2、3…、氷上にすっと降りた。

浅田は、オリンピックでトリプルアクセルを含む6種類、計8度の3回転ジャンプを跳ぶ。
女子ではまだ誰も成功させていない最高難度のプログラム。

ひとつひとつのジャンプを、支えてくれた人たちの顔を思いながら飛んだ。
父へ、姉の舞へ、天国の母へ…

全てのジャンプを着氷し、ノーミスでフィニッシュ。
同時に天を見上げ涙があふれ出る。
自己最高スコアを上回る142.71をマークし、16位から6位へと一気に順位を上げた。

バンクーバーから積み上げた4年間の集大成を詰め込んだ”世紀の4分間”。
それは、誰もが待っていた浅田の姿だった。
総立ちの観客からは、万雷の拍手。
浅田の涙が笑顔に変わった。
「最後のオリンピック」と位置づけた2度目の夢舞台。
メダルには届かなかったが、最高の演技と不屈の精神で世界中を魅了した浅田真央は、まぶしい笑顔で、ソチに別れを告げた。

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Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。