• mixi
  • Facebook
  • ツイッター
  • Google
  • TOKYO FM
  • TOYOTA
Home>Legend Story
Legend Story
15.11.14
上村愛子 5度のオリンピック

長野オリンピックが開催された1998年、18歳の女子高生に日本中の視線が注がれた。
フリースタイルスキー女子モーグル、上村愛子。

アルペンスキーからモーグルに転向して、3年でオリンピックに出場し7位入賞。
“愛子スマイル”と呼ばれるその晴れやかな笑顔で、瞬く間にシンデレラガールとなった。

2002年のソルトレークオリンピックでは6位、2006年のトリノでは、難易度の高い大技エア「コークスクリュー」を成功させたが、得点が伸びず5位。

その後、膝の怪我から復帰した2007年から2008年のシーズンは、ワールドカップで日本モーグル界初となる年間優勝を達成。
世界ナンバーワンの称号を手にした。
さらに、オリンピックの前年となる2009年の世界選手権では優勝。
着実に実績を積み上げた上村は、競技生活の集大成として2010年のバンクーバーオリンピックに臨んだ。
しかし結果は、4位。
   
長野から12年、モーグル界のアイドルからエースへと成長し、「必ずメダルを」と臨んだ大会だったが、あと一歩届かなかった。
   
オリンピックを終えて、上村は、長期休養に入った。
引退の理由を探し続けたが、決め手は見つからず、スキーのかわりに打ち込めるものも見出せなかった。
湧き上がってきたのは“もう一度スキーを通じて人を喜ばせたい”という思い。
上村は、一年のブランクを経て復帰を決意した。

そして、ソチで迎えた5度目のオリンピック。
決勝3本目、上村は、積極果敢に攻めた。
タイムはここまで残った6人の中で最速。
自身が「オリンピック史上最高」という会心の滑りだったが、20.66ポイントで4位。
3位のカーニーとの差は0・83点。
メダルへの最後の一段を上ることはできなかった。

それでもレース後は、「本当にすがすがしい」と最高の“愛子スマイル”を見せた上村愛子、モーグルを初めてから20年、最後と決めていたオリンピックに笑顔で別れを告げた。

Message

Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。