今週の「ATHLETE NEWS」は、ガールズケイリンで活躍する、奥井迪選手をお迎えしました。
ー奥井選手は出身が北海道、小学生からアルペンスキーをやってらっしゃいましたね。しかも国体で優勝をされています、何故競輪の道へ行こうと思ったのですか?
「スキーをやめて、中学校の教員をしていたんですよ。スキーも教えていたのですが、教えるよりも自分でやりたいと思ったんです。もうちょっと熱くなれる夢、目標を持ちたいと思いました。
そのタイミングで「ガールズケイリン」が始まったことを聞いて、”これしかない!”と思いました」
ーガールズケイリンは従来の競輪とルールが違うんですか?
「男子は横の動きが出来るんですけど、女子の場合は横の動きが禁止なんですよ。男子はチームだけど、女子は個人での勝負です」
ー競輪は激しいイメージがありますが、「ガールズケイリン」も激しいのですか?
「横の動きはないんですけど、動きの中で当たる事もありますし、レースは激しいです。時速60キロ以上は出てると思います」
ーレースでは、どのあたりを見て走ってるんですか?
「前の人の前輪を見たりしますけど、私は先行というスタイルなので前に人はいないんですね」
ー先行すると、風を切っていかないといけない、余計に大変じゃないですか?
「一番風を受けて、後ろの人はその半分くらいなので全然違うんですよね。自転車を始める時に男子のレースを見て、すごい熱い走りに感動しました。
やっぱり選手になったら、見てる人に感動を与えるような選手になりたいと思って、その為には一番難しい先行で勝つ。そこに挑戦するということが、見てる人に感動を与えると思って決めました」
ーゲストの方に、お気に入りの一曲を伺っています。奥井選手がトレーニング中に聴いている曲や、レース前に聴く曲があったら教えてください
「よくレース前に聴くのがAIさんの「sogood」という曲です。前向きな歌詞、リズムもアップテンポで乗れる、レース直前で気持ちを高める時に聴きます」
ーレースの前に、「怖い」「逃げたい」という感情もありますか?
「先行って、やる時に勇気がないと出来ないので、その勇気をつけるために曲を聴いて”自分は出来る!”と言い聞かせています」
ーロンドンオリンピックで、女子の競輪が正式種目になりましたね
「純粋にタイムを競う競技だけじゃなくて、日本で生まれた競輪が競技として種目になりました。男子はあったんですけど、それが女子の競技でも始まります」
ー強豪国はどこですか?
「ヨーロッパの方が強いと思いますね。競技をやっている外国人の選手も、日本の競輪に短期で来るんですけど見た目から違うんです。スピードがすごいですね」
ーオリンピックで正式種目になって、リオオリンピックを目指されているんじゃないですか?
「スキーの時もオリンピックは憧れだったし、自転車を目指すときも、オリンピックに出たいという思いはありました。
今は「ガールズケイリン」の方で、基礎をしっかり固めて、実力をつけてからオリンピックに挑戦したいという思うので、リオはまだ早いのかなと思います(笑)」
ー最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「一人でも多くのお客さんに、「ガールズケイリン」の魅力を伝えられる様に、これからも熱い走りで見せていきたいと思うので、生で競輪を観に来てほしいと思います。機会があったら観に来てほしいです」