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Athelete News
15.07.25
思いが重なるとき、未知数の力が生まれる
今週の「ATHLETE NEWS」は、アスレティック・トレーナーの後関慎司さんをお迎えしました。

後関さんは、ロンドオリンピック サッカー日本代表のトレーナーをはじめ、新体操日本代表チーム、ライフセービング日本代表など、数々のチームでトレーナーを努めていらっしゃいます。


ーサッカー日本代表のトレーナーも務められたということですが、今のお仕事内容は?

「主にやっていることは、選手のコンディションの調整ですね。身体の調整をするということが、一つ大きな仕事の役割です。
いかに選手がケガをしないでプレーが出来るように、予防の為のトレーニングや、またはケガをしてしまった選手に対して、リハビリなどを指導するのがトレーナーの仕事になっています」

ー実際に、オリンピック期間中にロンドンには行かれてるんですか?

「チームとずっと一緒に行かせていただきました。チームが勝つ毎に結束していって、本当に一体感を持って戦えた。僕のトレーナー経験の中でも、素晴らしい経験をさせてもらえました。今でも記憶に残っている大会ですね」

ー当時のチームの雰囲気はどうでしたか?

「試合を重ねる毎に、チームに自信がついていって。観客の方々も、日本の応援が日に日に多くなっていって。日本人の、一生懸命頑張る姿を見ていただいて、応援する数が増えていくなという事を感じながら、選手もやっていたと思います」

ーサッカー以外にも、新体操やライフセービングの日本代表のトレーナーも務めていらっしゃいますね。競技も様々で、個人もそれぞれにい言う事が違って、正解は無いのではないですか?

「何年、何十年やっても、方程式のようなものはまったく無くて。常に答えが無いというのが、この仕事の本当の答えですね」

ーその中でも、選手が”良くなった”と実感される事もありますよね

「そういう時は嬉しいですね。その時に選手が求めていなかったら、効果って全然ないんですよね。自分が良かれと思てやっても、選手が望んでない時に心を込めてやっても全然効果がない。受ける側と与える側が一致して、初めて成果があるんですよね。
オリンピックに行った時は、選手が”こうしてくれ”という強い思いと、”そうしてあげたい”という強い思いが合致して。こういう時は、ものすごい効果があるんだなと感じられた大会でした」

ー後関さんから見て、良い選手の特徴はどんな所ですか?

「いつも、自分の持っている力を最大限に出せるという事が一番大事ですね。私たちも、選手の能力を最大限に出せるようにいます。日本人は、スポーツをやる上で身体的には恵まれていない中で、それを補おうとか改善しようとする努力が日本の特徴です。それが日本のスポーツの価値だと思います。
世界では評価されないような、諦めない、頑張るという事が、世界の大会を経験させていただいて、日本はそういう所で戦えるという確信がありました」

ーゲストの方に毎回お伺いしているのですが、後関さんにとって心の支えになっている曲はありますか?

「Mr.Childrenさんの、「HERO」という曲です。2002年頃に辛い時期があって、仕事が出来なかったんです。その時によく聴いていた曲で、今聴いても原点に帰れる曲ですね」

ー「世界を助ける為に、自分が犠牲になれるか、なれない臆病者の自分」という歌詞は、トレーナーさんの立場のような歌詞ですね

「すごい自分に入って来たんですよね。”つまづいた時には、手を差し伸べる”ということを意識はしていたので、それからは、この曲を聴いてトレーナーの仕事をしているようにしてるんですよね」

Message

Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。