今週の「ATHLETE NEWS」は、女子野球日本代表でキャッチャーを務める西 朝美選手をお迎えしました。西選手はマドンナジャパンの正捕手で4番、中心選手として活躍されました。
ー去年行われた女子野球ワールドカップで4連覇、おめでとうございます。日本の強さはどこにあるのでしょうか?
「足を使ったり、バントなど、細かい野球をして、打てなくても一点をとれるチームなので、強いと思います」
ー優勝した瞬間はどんなお気持ちでしたか?
「前の大会でケガをしていたので、ケガなく終えられたので、優勝よりはそっちの安心がありました(笑)」
ー日本女子プロ野球リーグもあるんですよね?男子と比べるとまだまだ認知度が低いですよね。
「チーム数が3球団で、1球団が育成チームと少ないので、まずは、球団数が増える事だと思います。対戦カードが同じようなカードになってしまうんですよね」
ー西選手は現在、どちらで活動をされているのですか?
「今、葛飾の方で監督兼選手で活動しています。「AFB-TTR」と書いて「トトロ」という球団ですね。自分がチームキャラクターで、体型がトトロに似ているとよく言われるので(笑)。昔から、トトロやぷーさんに似ていると言われていたんです。その中でしっくり来たのがトトロでした」
ージャパンで正捕手ということは、プロ野球から声がかかりますよね?
「声をかけていただきましたね。ケガをしていて、いつ引退するか分かりません。ケガが持つ限りという条件で自分自身やっているので、それでお金をもらってやるのは失礼かなと思うんです」
ー監督になると、試合運びだけではなくて、選手一人一人のプライベートに関わる事も、見てあげないといけない部分もあるんじゃないですか?
「そうですね。高校生が主体なので、恋愛を野球に持ち込んだり、揺らいでいる時期なので。上手くいってる選手は、「最近恋してんな?」と言うと、にやけてたりするんですよ(笑)」
ー女子の硬式野球部を持つ高校は、どれくらいあるのでしょうか?
「今は全国で18校くらい。自分が高校生の時は6校くらいしか無かったですね」
ー18校しかないという事で、硬式野球をやりたい子達も、出来る環境がなくてクラブチームの門を叩くということも多いんですか?
「高校の数が少ないから人数が集まるんですよ。そうなると、逆に試合に出られないんですよね。だったら公立の高校に通って、クラブチームに入るという手段を選ぶ高校生が多いです。私は鹿児島の神村学園で、寮生活をしながら女子硬式野球部に所属していました」
ー全国から、野球をやりたい才能を持った人が集まって、激しい競争を勝ち抜いたという事ですよね。
「北海道から沖縄まで、寮生活をして、そこからレギュラー争いをしています」
ー帽子のつばの裏には必ず文字を書き入れるているそうですが、何という文字を書いているのでしょうか?
「私は「優」という一文字です。今まで人間関係で自分が苦労した分、人に優しくするという事だけは曲げたくないので、高校卒業してから書いています。皆を支えるため、厳しさも大切だけど、優しさの方が大切なのかなと思います」
ー将来の夢はどんな夢ですか?
「今は現役でやっていますが、監督業を少しずつ学んで、将来はジャパンの監督として、何連覇をしてみたいという夢があります」
ー理想の監督像はありますか?
「大学の恩師の監督がいて、プライベートはふざけた感じなんですけど、野球になると真剣なんです。人の知らない細かい所まで教えてくれたり、選手とのコミュニケーション、距離感がすごい良かったんですね。プライベートでは友達感覚なんですけど、野球では一線を置いて接する事が出来る監督が理想です」
ー西選手が自分を鼓舞するために聴いている曲や、集中力を高めるためによく聴いている曲はありますか?
「試合前は勝手にテンションが上がっているので、落ち着かせる為にラブソングを聴きますね。野球にずっと頭を持っていくと、いっぱいいっぱいになってしまうので、ラブソングを聴きながら頭を違う所に持って行くんです」
ーチームメイトでも、あまりいないんじゃないですか?
「よく何聴いているんですか?と聴かれるけど、選手には秘密にしています。恥ずかしいし、恋愛を野球に持ち込むなと言ってる自分がいるので(笑)」
ー最後に、リスナーのみなさんにメッセージをお願いします。
「女子野球、まだまだ未熟ですが、これから盛り上げられる様に活躍もして、皆さんに感動を与えられる様なプレーをしていくので、応援よろしくお願いします!」