今週の「ATHLETE NEWS」は、アメリカンフットボール、IBM BigBlueの栗原嵩選手をゲストにお迎えしました。
ー栗原選手は、思ったほど大きくない印象ですね。
「NFLとかアメリカを見てしまうと、小さい部類に入ってしまいますね。みんな100キロ以上が当たり前で、100メートルは10秒台、超人ですね(笑)」
ーそういう大きな人達に向かっていく心境はどうですか?
「気持ちで負けてしまうと、こういうスポーツはまったく敵わなくなってしまいます。だから、いかに気持ちを強く持つかが大事かと思いますね」
ーアメフトはサインの数が多いと聞きますが、何パターンくらいあるんですか?
「日本は少ないですけど、アメリカだと100以上はあります。それを全部覚えないといけないんですね。大男で、頭悪そうに見えるんですけど、ものすごく頭を使うんですよ(笑)」
ー日本のXリーグは、外国人選手が増えてレベルが上がっていると聞きました。
「最近は、アメリカの大学で実績を残して来た選手が日本に来てプレーをしているのでレベルは上がっていますね」
ーNFLに所属していた選手は日本でプレーは出来ないんですか?
「ルール上、それは駄目なのでNFLのキャンプとか、ギリギリまで行ってた人だったらOKなんですよ。実際に契約してしまうと、日本ではプレーが出来ないんですね」
ーそういった選手のプレーを間近で見ると、ひと味違うと思う事はあるんですか?
「全く違うと思いますね。アメリカの文化はアメリカンフットボール、小さい頃から根付いてる国技なので、取り組みもそうですし、スキル、テクニック、体力が違いますね」
ーそのNFLの決勝戦、スーパーボウルが日本時間の明後日に開催されます。アメリカでは、年間で最も高い視聴率を記録するほどの人気だそうですね?
「全米の歴代視聴率トップ10は、ほぼアメリカンフットボールですね(笑)。スーパーボウルの日は街に誰もいない、みんな家でテレビを見てますね」
ー今年の見所はどんなところですか?
「ニューイングランド・ペイトリオッツVSシアトル・シーホークス、シアトル・シーホークスは去年のチャンピオンで、今年勝てば2連覇なんですよ。NFLというプロスポーツ団体って、ほとんど2連覇というのは出来なくて。強いチームが毎年勝っているのは面白くないじゃないですか。そういうのをなくす為に、毎年力を均衡させているんです」
ーどうやって均衡させているんですか?
「サラリーキャップ制度といって、合計の年俸に限りがあって、良い選手をいっぱい持つと年俸が高いじゃないですか。そういうバランス、良い選手が固まるチームを少なくしているんですよね。そういう中で、今回のシアトル・シーホークスは2年連続でスーパーボウルに出るので、これは注目だと思います」
ーこの2チームは、お互いどのようなチームなんですか?
「ペイトリオッツというチームは昔から強豪と言われていて、毎年プレーオフには必ず出て来るチーム、昔から強いチームですね。シーホークスは、最近強くなって来たチームなので、新旧の強豪というのが面白いですね」
ー今回もハーフタイムショーでは、特別な事があるんですか?
「ケイティ・ペリーが出るんですけど、始まってみないと色んな演出とかは分からないので。毎年色んな事が起きるので、問題も起きたりするんですよね(笑)。それも面白いかなと思います」
ー栗原さんの印象に残っているハーフタイムショーは何ですか?
「一昨年、2013年にビヨンセが出てて。元々ビヨンセは、デスティニーズ・チャイルドというグループだったじゃないですか。そのハーフタイムショーの為に再結成して、昔の名曲を歌っていたので印象的でしたね」
ー参加するアーティストも、スーパーボウルだからこそやるというのもありますよね
「ちなみに、このハーフタイムショーは、ものすごく有名なアメリカの歌手しか出れないんですけど、お金を払わないんですよ。ノーギャラなんです(笑)。そこがすごい所で、要は名誉なんですよね。それぐらいアメフト選手だけじゃなくて、アメリカ人全体からスーパーボウルというのは特別な舞台なんだと思います」