今週の「ATHLETE NEWS」は、ダンススポーツ界期待の星、高校1年生の菅原一樹選手です。
菅原さんは昨年の6月に行われた、東京都民ダンススポーツ大会で、ラテンとスタンダードの両部門で準優勝とうい好成績を収めました。今、最も注目されるダンサーです。
ーダンススポーツとは、どういうものなんですか?
「社交ダンスがスポーツ化、競技化されたものです。小規模の試合とかですと、決勝は6組で踊るんですけど、ジャッジの方がどの選手を一位にするかを、順位法で決めるんです。大きな試合になると、音楽性やパートナーシップ、色んな部分において一組ずつしっかり採点されます」
ー菅原さんは、ペアを組まれているのがロシアの方で、ロシア在住なんですよね。どのようにパートナーになるんですか?
「僕の場合は、先生がロシアのダンス界と交流を持っていて、知り合いの先生が教室を持っていたんです。その娘さんが僕と近い14歳で、そこで組ませてみないかと言う話になりました」
ーコミュニケーションはロシア語でされるんですか?
「僕はまったく話せないので、英語で直接話します」
ーお互い母国語じゃないと、すれ違いや勘違いはないですか?
「ありますね。僕の方が彼女より喋れないので、僕が分からない時もあるんですけど、そこは大雑把に話します(笑)。コミュニケーションは、なるべくとるようにしてるんですけど、英語が不得意なので、何話せばいいのかな〜?ってなっちゃうんですよ(笑)」
ーロシアと日本という距離で、練習はどうされているんですか?
「試合がある前に長めに行って、そこで練習をして試合に出るという感じですね。2ヶ月に一回は、必ずロシアに行ってると思います。大会はほとんど毎月あるんですけど、多い時期は各週ですね」
ーロシアには慣れましたか?
「小さい時から何度も行ってるので慣れました。ロシアでは国民的なスポーツになっているので、基本的に小さい頃からずっとやっていくというのが根底にあるので、レベルの高い選手ばかりですね」
ー中学校の時は日本代表として世界大会に出場されていますね。ダンススポーツって、エレガントに踊らないといけないじゃないですか、どういう部分が難しさで、世界のレベルはどういう所で見たらいいですか?
「フィギュアスケートの様に、3回転とか分かりやすいものがあまりないんですね。そこはジャッジの好みに入って来ちゃうんです。表現力とか、音楽性やスピード、それを全部兼ね備えるという事が難しいと思います」
ー表現の部分は、踊っている時に顔の表情を変えたりもするんですか?
「そういうのもありますし、男女で踊っているので、特にラテンは男女の愛を表現したりしますね(笑)」
ー菅原さんの、今度の目標を教えていただけますか?
「近い目標としてはユースという部門で全日本チャンピオンになる事です。今年は世界選手権が3つほどあるので、その試合でしっかりと結果を残す事と、2〜3年後には、全日本チャンピオンになって世界チャンピオンになりたいです」
ーでは、ダンススポーツの一番の魅力はどんな所ですか?
「他のスポーツと同じ様に運動量も多いので、たくさん体を動かして運動出来る事と、世界中にたくさんの友達が出来るというのも良い魅力だと思います。ダンス界は広いので、色んな友達が出来るし、色んな文化に触れられるので魅力的です」
ー菅原さんにとってのダンススポーツとは何ですか?
「僕にとっては、人生と言っても良いほど大きなものです。死ぬまでダンススポーツに関わっていきたいと思いますね」
ー最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
「ダンススポーツとうい競技を知っている方は少ないかもしれないですけど、これを機にちょっとでも興味を持っていいただいて、最近はテレビでも出ているので、観るだけでもいいし、やっていただいても楽しいです。少しでも興味を持っていただいて、僕の事もちょっと応援してもらえたら良いなと思います(笑)」