今週の「ATHLETE NEWS」は、ロンドンオリンピックでは、銀メダル1つ、銅メダル2つの合わせて3つのメダルを獲得。そして、先日のアジア大会では、50メートル平泳ぎで金メダルを獲得しました、日本女子競泳界をひっぱるエースの鈴木聡美選手(ミキハウス)です。
ー先月のアジア大会50メートル平泳ぎ、金メダルおめでとうございます。ご自身も驚かれた様子でしたね。
「かなり驚きましたね。泳ぎ終わって、電光掲示板で自分の名前を確認するんですけど、自分の名前を見付けた瞬間に"1"という数字が見えて、「嘘だ!」と思って、すごくビックリしました(笑)。獲れると思ってなかったし、記録もまあまあ良い記録が出せていたのでダブルで驚きました。隣を泳いでいた渡部香生子選手も「聡美さん、おめでとうございます!」とすごく笑顔で言ってくれたので、それが嬉しかったです」
ー50メートルの4日前に行われた100メートルは4位という成績でした。これはどうでしたか?
「泳いでて非常に重たかったりとか、自分の泳ぎに集中出来てなかったと思います」
【追い込み続けた日々】
ー集中出来なかった要因は緊張や環境の違い、そういうところにあるんですか?
「自分で自分を追い込んでいたというところがありました。周りから期待されるのはすごくありがたい事ですし、力になるんです。しかし、その時の私は自信も持ててなくて、プラスになるはずの期待を自分自身で"結果を出さなきゃ、何しに行ったんだと思われるんじゃないか"という、不安を抱えながら泳いでしまいました。それまで出来てた事が試合で出来なくなってる状況でした」
ーそこから4日間で、どうやって気持ちを切り替えたんですか?
「50メートルは片道一本だけですし、前日に普段見てもらっている山梨の監督から「50は集中、頑張れ!」と、LINEが来ました。簡単な一言だったんですけど、それが自分の集中につなげるポイントになりましたね。何も考えずに、ただやるしかないんだ!という気持ちで、直前のアップでもただ一心に泳いでました」
ー金メダルを獲った事で、今後に向けてどんな収穫がありましたか?
「すごく自信にも繋がりましたし、今自分にないものを、これからのトレーニングでどれだけ積み重ねられるかなと思います。泳ぎの面でもそうですし、心の方ももっと強くしていかなきゃなと思います。イメージトレーニングであったり、色々な方から話を聞いたりして、つなげていけたらなと思っています」
ー今日もスタジオに来られる前に練習をされて来たと伺いました。朝練はどれくらい練習されるんですか?
「今日だと5800メートルくらいです。先週は合宿をしていたんですけど、その時は6000オーバーをほぼ毎日泳いでいました」
ーオフの時とかは、どんな事をして過ごされてるんですか?
「家でゆっくり休んだりもしますし、私はどっちかというとアクティブに動く方なので、今回の休みは同期の結婚式があったり、あとは舞台を観に行ったりしました」
ーお話によるとゲームが好きだそうですが、どんなゲームをされるんですか?
「今でしたら、携帯のアプリとかもそうですし、人気の「ツムツム」だったり(笑)。大学生の時はテレビゲームにもハマってました。みんなで楽しめる様なパーティゲームをやっていました」
【想定は世界基準】
ーゲームでは負けず嫌いだったりするんですか?
「やっぱり、ちょっと負けず嫌いなところはありますね(笑)」
ーそれは水泳をやってる時も、負けず嫌いなタイプなんですか?
「そうですね。それこそ一年生の時は同じ種目の先輩にも負けたくないという気持ちはありましたし、男子の先輩に勝負を挑むくらい負けず嫌いでした(笑)。海外のトップの方達と比較すると、大学の先輩とか後輩、そこを超えないといけないと思ってるんですけど、次々に卒業していっちゃうんです」
ー勝負を挑むというのは、先輩に「勝負して下さい!」と挑むんですか?
「泳いでる中で、勝手に自分で勝負を仕掛けてますね。だから、先輩からも後輩からも「勘弁してください」と言われます(笑)」
来週も引き続き鈴木聡美選手のインタビューをお届けします。お楽しみに。