今週の「ATHLETE NEWS」は、ボウリング日本代表・向谷美咲選手にお話を伺いました。
ーボウリング歴はどのくらいになりますか?
「今はアマチュアで活動をしていて、大学生です。本格的に競技に入ったのは小学5年生くらいの時なので、そこからだと9〜10年くらいになります」
ー小学5年生で競技にハマるということは、小学生の頃から上手かったという事ですか?
「その当時は全然です(笑)。周りにいた方で国体に出場されている方で協会に所属されている方がいました。「協会に所属して国体とか出てみたらどう?」と声をかけていただいて、それから試合に出るようになりました」
ー試合によって、またはピンの残っている位置によってボールの重さは変えたりするんですか?
「ある一定の時期からは、基本的に重さは変えてないですね。上限が16ポンドと決まっているんですよ、私は15ポンドを使っています。これにはカラクリがあって、マイボールは指にフィットするように開けてもらうんです、そうすると重さを全然感じないんですよ。私が実際にボウリング場にある15ポンドを持てるかといったら、それは違うんです。実際にハウスボールとなると、10ポンドか11ポンドくらい。じゃないと、穴が大き過ぎてフィットしないから力を使わないといけないんですよ」
ーマイボールだと、それだけの違いがあるんですね。一般の方が簡単に上手くなれるポイントってあるんですか?
「力いっぱい、腕いっぱい振ればスピードも出るから、ストライクになるんじゃないかと言われがちなんですけど、一番気をつけてほしいのは力を入れない事なんです。その為にはなるべく力を入れないで持てるボールを選んでもらいたいんです。そうすると、スイングがボールの重さを利用して出来ます」
【アジアから世界に向けて】
ーいわゆるストレートボールしか投げられないのですが、やはりカーブの方が良いんですか?
「ストライクになる確率を考えると、入射角度が3度というのが理想的なんです。どうしてもフックしないと倒れづらいというのはあるんですけど、ボウリング場に置いてあるボールは構造上曲がらないんですよ。ボールって中に重心があるんですけど、ボウリング場にあるのは、まん丸になっています。どこかに偏ってるわけじゃないので、投げただけじゃ曲がらないんですね。マイボールというのは重心が上にあったりするので、曲がる様になってるんですよ。ちょっと引っ掛けるだけでも曲がるのがマイボールで、引っ掛けても曲がらないのがハウスボールなんです」
ーアジア大会が19日に開幕します、ボウリングは23日から始まりますが強豪国はどこの国なんですか?
「韓国ですね。私がナショナルチームに入ってから、正直勝てた回数の方が少ないのでかなり強敵です」
ー韓国を観ていて、どんなところに強みがあると思いますか?
「緊張しているのか?と、思う事が多くて、本当にぶれないんですよね。コントロールもすごく良いし、スコアが落ちないので高いアベレージをキープして投げれる選手が多いです。そういう部分が今までの私たちには足りなかったのかなと思います」
ーこの4年間でメンタルトレーニングなどはされたりしましたか?
「大会に臨むにあたっての気持ちの持っていき方とか、普段の考え方。小さな事から色々なプレッシャーがかかった時に、必要以上にプレッシャーを感じない方法を模索しながらこの4年間やってきました。国内ですけど、最近は成績が伴ってついて来てたりとか、去年の世界選手権でメダルがとれたりとか、流れは良くなって来ているのでしっかり投げてどれくらいまで出来るのかを試してみたいですね」
ー最後に、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします
「私たちボウリング競技はオリンピック競技ではないので、あまり表に出て来る事はないと思うんですけど、アジア大会に出場して、しっかりメダルをとれるように頑張っていきたいと思っておりますので、応援していただけるとありがたいです。よろしくお願い致します」