• mixi
  • Facebook
  • ツイッター
  • Google
  • TOKYO FM
  • TOYOTA
Home>Athlete News
Athelete News
21.11.13
母と二人三脚で歩んできた競技人生
null
今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、東京オリンピックの自転車トラック女子オムニアムで銀メダルを獲得された、梶原悠未選手をゲストにお迎えしました。

梶原悠未(かじはら・ゆうみ)選手は、1997年、埼玉県生まれ。
筑波大学附属坂戸高校で自転車競技を始め、2017年、ワールドカップ第3戦で、日本自転車女子史上初の金メダルを獲得するなど、世界を舞台に活躍。
2020年には、世界選手権オムニアムで、世界女王になられました。
そして、東京オリンピックでは、自転車トラック女子オムニアムで、銀メダルを獲得。
現在は、筑波大大学院に在学中で、3年後のパリ・オリンピックを目指されています。

今回は、高見さんがリモートでインタビューを行なっていきました。



──梶原選手は、チームには所属されていないんですか?

していません。“筑波大学所属”で活動しています。

──コーチなどは筑波大学の方なんですか?

いえ、コーチは付けていないです。

──コーチがいらっしゃらないで、どのように練習メニューを組んだりしていくんですか?

全て自分で考えています。“自立したアスリートになりたい”という思いがあったので、自転車競技部のない筑波大学に進学して、セルフコーチングができる選手になろうと思いました。

──練習相手とかもいらっしゃらない?

母にオートバイで付いて来てもらって、練習相手になってもらっています。

──梶原選手と言えば、お母様と二人三脚で歩んで来られていますけれども、東京オリンピックで銀メダル獲得されて、お母様は何とおっしゃっていましたか?

母も一緒に金メダルを目指してきたので、(金メダルを獲れなくて)“悔しい”と漏らしていました。

──お母様は、自転車の経験はあるんでしょうか?

全くないです(笑)。未経験です。

──お母様とちょっとぶつかってしまったりとか、そういったことはないですか?

一度だけありました。コロナ禍で自粛期間中の昨年の5月頃に、遠征やレースが中止になって毎日トレーニングの日々になった時に、休まずに毎日ずっとトレーニングをしていて、疲労がどんどん蓄積されていきました。でも、私は疲労が溜まっているということに気付かずに、「自分の気持ちが弱いせいだ」と言ったり、「母のサポートが間違っている、上手にできていない」と怒ったりしていました。
その時に見かねた母が、一度だけ、「イライラしたり怒るなら、もうサポートしない」と言って怒って、それからすぐに、『イライラしない』『怒鳴らない』『怒鳴ったらサポートなし』という3つの言葉を紙に書いて、壁に貼って、それから喧嘩はしなくなりました。

──その3箇条は、梶原選手が自分で思って、紙に書いたんですか?

はい。母に怒られてハッと気付いて、すぐに、母がシャワーを浴びているうちに紙に書いて、壁に貼りました。

──その紙を見たお母様の反応は?

「自分で気付けたんだね。また一緒に頑張ろう」と言ってくれました。

──2019年の夏に東京オリンピックの本番会場、伊豆ベロドロームの近くにお母様と2人でお引越しされたんですよね。

はい。伊豆に引っ越して、オリンピックの会場の近くでトレーニングに励めるように環境を整えました。

──その決断というのは、梶原選手とお母様のどちらが決められたんですか?

私が「(伊豆に)引っ越す」と母と話し合って決めて、「付いて来てほしい」と頼んだら、「もちろん付いて行くよ」と言ってくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

──そして、梶原選手は先週、エリミネーションについて大学で学んでいたとお話されていました。現在は大学院に在学中ですけれども、今はどんな勉強をされているんですか?

大学院では、修士論文を執筆しています。修士論文でもエリミネーションレース戦術を、より深く、戦術の項目数を増やして研究しています。
昨年の4月から12月までは、オリンピックが延期したことに伴って、大学院の授業を履修していました。毎日10時間以上オンラインで勉強していたんですけど、その時はコーチングを中心にスポーツを幅広く勉強して、今は研究をしています。

──コーチングについても学ばれているんですか?

そうですね。エリミネーションレース戦術を研究するだけでなく、それを活かして、未来の選手たちの教科書になるようなトレーニングのメニューや、コーチングの方法も勉強しています。

──そもそも、コーチを付けずにご自身で練習に臨まれているように、梶原選手は“自立した人になりたい”という思いが強いんでしょうか。

そうですね。大学生の時に、授業で学んだことをその日のトレーニングや生活に活かして、また、レースで得た課題や反省点をどのように克服するかというところを授業から発見して、克服の方法や課題の方法を組み立ててきました。なので、“自分で考えられるアスリートになりたい”と思っています。

──東京オリンピックが終わってこれから色々な大会がありますけれども、オリンピックは次はパリへと舞台を移しますが、パリ・オリンピックで目指すところは?

2024年、3年後のパリ・オリンピックでは、絶対に金メダルを獲得したいです。

──私たちも期待しています! さて、この番組ではゲストの方にcheer up songを伺っています。今週も梶原悠未選手の心の支えになってる曲を教えてください。

GReeeeNの「アカリ」です。この曲はオリンピックの前から、オリンピック期間中もずっとエンドレスで、ウォーミングアップやクールダウンの時に聴いていました。

──先週は、優里さんの「ピーターパン」をエンドレスで聴いているとおっしゃっていましたけれども、ちょっと前のオリンピック期間中はこの曲を聴いていたんですね。

ハマっていました(笑)。

──この曲を聴くとどんな気持ちになりますか?

すごくテンポが良くて、また、(「アカリ」が主題歌の)ドラマの『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)を観ていたので、「MER」のように、私も、たくさんの人々に夢や希望、感動を与えられるような人になりたいという思いでオリンピックに挑んでいました。


----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!

11月13日(土)OA分の放送はこちら

Message

Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。