今週の「Athlete News」は、東京オリンピックのスケートボード女子ストリートで銅メダルに輝いた、中山楓奈選手をゲストにお迎えしました。

中山楓奈（なかやま・ふうな）選手は、富山県出身の16歳・高校1年生。
9歳で本格的に競技を始め、2019年の日本選手権で13歳にして初優勝、今年6月の世界選手権は6位に入り、東京オリンピックの代表入りを決定づけました。
そして、東京オリンピックのスケートボード・女子ストリートでは、見事、銅メダルを獲得されました。


──まずは、東京オリンピックで銅メダル獲得、おめでとうございます！ 大会が終わった直後のインタビューでは、「実感がまだない」とおっしゃっていましたが、実感というのはわいてきました？

富山に帰って、思っていた以上の多くの人たちが「おめでとう」と言ってくれて、実感がわきました。

──知らない人からも連絡が来たりとかしました？

インスタとかLINEとかで連絡が来ましたね。

──3位・銅メダルが決まった、確定した瞬間というのは、嬉しい気持ち、悔しい気持ち…どんな気持ちでしたか？

最後のトリックが乗れなくて、（西矢）椛に負けてしまって、とても悔しかったです。やっぱり最後は逆転して、1位になりたかったです。

──東京でオリンピックの開催が決まったのが、2013年。その時の中山選手はまだ8歳。スケートボードを始めたのはおいくつだったんですか？

8歳、9歳とかですね。

──スケートボードを始める前にもう東京オリンピックが決まっていたということですし、スケートボードがオリンピックの競技に追加されたのが、2016年。だから、あまり「東京オリンピックで」みたいなイメージはなかったんですよね？

（東京オリンピックに）出れるなんて、思っていなかったです。

──オリンピックのコースは、もちろん今回初めて滑る所だったと思うんですけど、難易度はどうでしたか？

写真で見るよりもセクションが高くて、“ここで技が出来るのかな”って、不安になっていました。

──やっぱり、各会場によって、難易度というか高さというものも違ってくるんですか？

パークによって全然違うので、最初は全然攻められないですね。

──今回競技を見ていて思ったのは、“本当に転倒が多い競技なんだな”と。当然、中山選手も、練習中もその競技の最中も転倒することもあると思いますが、恐怖心みたいなものはないんですか？

恐怖心はありますけど、“椛が頑張ってるから私も頑張ろう”って思って、練習していました。

──その（オリンピックの）本番で、思っている以上に（セクションが）高かったことに対する緊張感というのもありましたか？

自分が思っていた以上に高くて、技をする時に、“届くのかな”とか“ケガをしそうだな”って思っていました。

──今回、パークも含めてスケートボードの競技を見て思ったのは、選手同士がすごく仲がいいなと。パークの場合、岡本（碧優）選手が、最後にチャレンジ失敗しましたけれども、みんなに担ぎ上げられたりしていましたね。中山選手も競技中に西矢選手とお話をされていましたが、どんなことを話しているんですか？

椛から「どんな曲を聴いているの？」とか聞かれたり、そういう話をしていました。

──それで、話題になった「あらいぐまラスカル」の話をされたんですね（笑）。競技中に話すことは、技のことだったりそのコースのことよりも、むしろ雑談みたいなことの方が多いんですか？

（雑談の方が）多かったですね。

──さて、この番組ではゲストの方にcheer up songを伺っています。中山選手の心の支えになってる曲を教えてください。

アニメ「あらいぐまラスカル」のオープニングテーマ、「ロックリバーへ」です。

──話題の曲が来ましたね（笑）。「あらいぐまラスカル」って、（放送が）1977年なんですよ。僕が5歳の時だから、僕がくちずさんでいた曲を中山選手が話題にしていたということを聞いて、びっくりしました。これは「あらいぐまラスカル」というアニメ自体を観ていたということですか？

小さい時に（アニメチャンネルで）観ていました。

──今、唯一の共通点を見つけた気がします（笑）。今でも聴くことはあるんですか？

今でも、練習中とかスケートボードをしている時に聴いています。聴くとテンションが上がって、何か“技を乗りに行こう！”とか（そういう気持ちになって）、恐怖心とかが少なくなります。

──来週も中山楓奈選手にお越しいただきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。





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