今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、フィギュアスケート・日本女子のエース、紀平梨花選手をゲストにお迎えしました。
紀平梨花(きひら・りか)選手は、2002年生まれ、兵庫県西宮市出身、トヨタ自動車所属。
5歳でスケートを始め、ジュニア時代、トリプルアクセルで一気にその名を知られるようになりました。
2018から19年シーズンは、シニア1年目ながら、グランプリファイナルで優勝。
2020年の全日本選手権では、自身初の4回転サルコウに成功し、連覇を達成。
日本女子のエースとして、来年の北京オリンピックへまい進中です。
今回は紀平選手にリモートでお話を伺っていきました。
──今年の春、早稲田大学の人間科学部eスクールに入学されました。これはどのような思いで入学されたんですか?
大学は通信で勉強ができるところがいいなと思っていて。それはスイスに拠点を移したということもあって、海外でもインターネットで勉強できるようにしたいなと思ったので、早稲田大学を選ばせていただきました。
──早稲田大学と言うと羽生結弦選手も通っていらっしゃいましたよね。その影響もあるんでしょうか?
羽生選手も早稲田大学だったということは知っていたので、スケートと両立できるような学校なのかなとは思っていました。でもすごく難しい学校だとは思うので(早稲田大学に入るのは)大変なんだろうなと思ってたんですけど、大学に入らないよりは、入ってそこで学べることを少しでもスケートに繋げられたらいいなと思ったので、早稲田を選びました。
──息抜きをされる時は家族でゲームをされると伺ったんですけれども、どんなゲームをされるんですか?
本当に1年に数回ぐらいだと思うんですけど、やるとしたら、Wii Uのマリオブラザーズとか、マリオカートとかWiiパーティーとか、そういうのをやってます(笑)。
──紀平選手はゲームは強いんですか?
マリオブラザーズはけっこう強いです(笑)。お姉ちゃんがマリオカートが得意で、お姉ちゃんとマリオカートをするといつもお姉ちゃんが1位で私が2位とかなんですけど、マリオブラザーズは私がテクニック的には1番上なのかなって思います(笑)。
──紀平選手ご自身は、普段、そういう暇つぶしとか、ゲームをされたりすることはあまりないんですか?
そうですね。家に居ても基本的に1人でゲームをすることは全くなくて。少ししか時間がないのにわざわざ(ゲームを)起動してちょっとやるぐらいだったら、まとめて時間が取れる時しかやりたくないので(笑)。普段は全くゲームをしないので、携帯にゲームが入っていても、何年開いてないのか…っていうぐらいやっていないですね。
──同じくトヨタに所属されている宇野昌磨選手はご自身で「ゲーマー」とおっしゃるぐらいゲームがお好きですけど、勧められたりしないんですか?
勧められることはないんですけど、昌磨君に話を聞くと、もう“スケートかゲームか”という生活…みたいな感じですね(笑)。でもやっぱり、何かに打ち込むっていうことはすごく良いことだと思うので、スケートもゲームもどちらも本気でやっているのはすごいなと思います(笑)。
──さすが、フォローがしっかりしていますね(笑)。ところで、ご自身で料理もされるんですか?
そうですね。コロナ禍で自粛期間中とかはけっこう時間があって、そういう時は自分でヘルシーなスープとか、豆腐とささみのつくねとかを作ったりしました。
──普段からお食事には気をつけていらっしゃるんですか?
朝から晩まで家に帰って来れなかったりするので、なかなかお昼ご飯は作れないんですけど、普段から選ぶものはすごく気をつけていて、外食をするとしても1品ずつ選べるような所に行ったりしていますし、基本的にお昼はお弁当を持って行って、夜はできれば帰ってから自分で作るようにしたり、そういうところはできるだけ毎日気をつけてます。
──そしてフィギュアスケートと言うと華やかな衣装が印象ですけれども、衣装へのこだわりはあるんですか?
そうですね。まず曲を衣装さんに送って、あとはその曲について自分でイメージした色や雰囲気を衣装さんに伝えた上で、衣装の案がいくつか送られてくるので、その中で自分で選んでいます。その後に、スカートの重さや左右差とか細かい点に気をつけて、例えば手袋を付ける・付けないとか、手袋の厚さや生地なども指定したりします。
──衣装の重さとかがスケーティングやジャンプに影響したりするんですか?
そうですね。手袋とかも、生地によっては、ジャンプする時ってけっこう力を入れてグーにして締めるんですけど、その時にスルって滑ってしまう感覚があって、(衣装の生地や重さなどによって)ちょっとジャンプのタイミングが狂ってしまいそうで。跳べないことはないんですけど、せっかくここまで少しでも出来るようにと思って練習してきて、衣装で何か失敗のきっかけになったら嫌なので、衣装の影響が少しでもないように、“一番やりやすい”という状態を作りたいので、それは意識して指定しています。
──そして紀平選手にとって最初のオリンピック、来年の北京大会。どんな心境ですか?
4年ぐらい前からオリンピックは意識していましたし、4年は一瞬なんだろうなと感じていて思った通りすぐオリンピックのシーズンになってしまったんですけど、今年は、今までずっと試合を重ねてきて学んだことや、どの試合でも“どんな気持ちになったのか““その気持ちになった時にどういう演技だったか”とかを振り返って勉強している感覚で毎試合過ごして来れたと思うので、その経験を活かして、オリンピックまでわずかだと思うんですけど、まずはオリンピックに出られるように頑張って、そしてオリンピックにもし出られたとしたら、悔いのないような、周りの方に笑顔を届けられるような演技をしたいと思っています。あとは今までサポートしてくださった先生、トレーナーさん、スポンサーの方々、家族のみんなにとにかく喜んでもらいたいという思いが今もずっと強いので、それだけは達成できるように、ここまでやって来れたことに感謝して、絶対にそこは諦めずに、何が何でもオリンピックは頑張りたいと思っています。
──さあ、この番組では毎回ゲストの方にcheer up songを伺っています。今週も紀平梨花選手の心の支えになってる曲を教えて下さい。
FUNKY MONKEY BABYSさんの「あとひとつ」です。小さい頃から友達にこの曲が好きということを聞いていて、私もこの曲を聴いてみた時に本当にいいなと思いましたし、頑張ろうという気持ちにさせてくれるような曲だと思いました。この曲は、フィギュアスケーターとして頑張っていくと決めて、“諦めないで頑張ろう”という気持ちを思い出させてくれるような、前向きにさせてくれるような曲だと思うので、お勧めしたいなと思っています。
──最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。コロナ禍でしたが、みなさんの応援のおかげで、前を向いて、練習も試合も全力を尽くしてやって来れました。北京オリンピックに向かって、この先あと少ししかありませんが、何事も全力で諦めずに頑張っていきたいなと思います。応援よろしくお願いいたします。
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