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Athelete News
21.04.24
消滅寸前のチームを救った「ユーチューバー的発想の転換」
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今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、野球ユーチューバーのトクサンをゲストにお迎えしました。

大人気野球ユーチューバー・トクサンこと徳田正憲(とくだ・まさのり)さんは、1985年生まれ、東京都大田区のご出身。
帝京高時代は、甲子園出場。創価大学ではキャプテンを務められました。
卒業後は一般企業に就職し、クラブチームで野球を続けられています。
2016年に野球のYouTubeチャンネル「トクサンTV」をスタート、チャンネル登録数60万人を超える大人気となっています。



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──(野球の)独立リーグの福井ワイルドラプターズを昨年からサポートされているとか。これはどのような経緯があったんですか?

「独立リーグ」というのが日本にはいくつかあるんです。その中に「BCリーグ(Baseball Challenge League)」というのがあって、そこの1つに福井ワイルドラプターズというチームがあったんですけど、前身は違う名前だったんですね。そこからスポンサードしている大きな会社が手を引いてしまい、球団を運営する資金がなくなってしまって、消滅の危機だったんですよ。
歴史を遡ると、BCリーグからプロ野球に輩出した選手が何人もいたりするので、独立リーグというのは、「NPB(日本野球機構)」というトップの世界に行くための橋渡し的な立ち位置でもあるんですよね。だから、「なくなるぐらいだったら、僕たちも何か力になれることがあればサポートしていこうよ」ということで(サポートを)始めました。
あとは、球団社長になった小松原(鉄平)という人間がいるんですけど、彼が僕と同世代で野球仲間なんですね。さらに言うと、僕らがいつも週末にやっている(草野球の)「天晴(あっぱれ)」というチームのチームメイトだったんですよ。

──そんなに近い存在の方だったんですね。

そうなんです。小松原が「俺はやる。頑張る!」ということだったので、僕たちも「よし、じゃあ頑張ろう!」とサポートに入った…という経緯です。

──ただ、選手のお給料とか、色々と経営面でも厳しそうではありますよね。

まさにおっしゃる通りで、高い給料ではなく、環境も恵まれているわけではない中で、それでもやっぱり上を目指していくという人たちが集まる場所なので。
そういう状況の中で球団をどのように回していこうかと考えた時に、球団独自のYouTubeチャンネルを開設してしまおう、ということになったんです。トクサンTVがある意味“モデルケース”じゃないですけど、僕とライパチのように、何者でもないただの野球好きだった人間がYouTubeを配信することで色々な人に知っていただき、仕事になっていった、収益が増えていった。ここを(モデルケースにして)チャレンジしてみようということで、トクサンTVが福井ワイルドラプターズをそういう部分でサポートしていけたら…という思いからサポートをすることになりました。

──なるほど。「ワイラプTV」(福井ワイルドラプターズのYouTubeチャンネル)で収益が出るんだったら、それでもいいということですか?

そういうことです。究極を言うと、ワイラプTVで資金が貯まるんだったら、スポンサーはいらないってことです(笑)。

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──(笑)。自分たちで発信できるというのは、すごく大きなことじゃないですか? やっぱり、知らない選手より知っている選手、さらにはその選手のパーソナリティが見えていたらより応援したくなるし、試合を観ていても面白くなる。だから、すごく重要なことじゃないかなと思います。

やっぱり“見られてなんぼ”の仕事なので、特にスポンサーさんからお金をいただいてやる競技である以上、それ(自分で発信して知ってもらう)をおろそかにしてはいけないなということで、福井ワイルドラプターズは、今年から新たな取り組みとして、福井県内の運送業も始めたんです。
今、コロナ禍でネット注文が増えましたよね。でも地方には、元気な配送員が少ないらしいんですよ。そこに目をつけて、元気バリバリの選手たちが練習の空き時間に配送業もすることで、顔も知ってもらって、さらには運送の人たちも助かって…というところで、自己マネジメントというか、セルフアピールをどんどんしているところなんです。

──まさに地域密着! 密着しすぎぐらいじゃないですか(笑)。

密着しすぎです(笑)。本当に新たなスタイルで。(運送業を始めた)当初、BCリーグのオーナー会議があったんですけど、「それは(野球の)プロじゃない!」と反発も多かったみたいなんですね。でも、「そんなことを言っている場合じゃない」というところで色々な説明をして、一生懸命口説いて、今、そういう形で色々な仕事をしながら野球を頑張っているという感じです。

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──今シーズンのプロ野球についてもお聞きしたいのですが、注目しているチームや選手はありますか?

特に今年はルーキーの選手に注目しています。1軍でいきなり注目されるようなルーキーが、今年はすごく多い気がしているんです。トヨタ自動車から(広島カープに)移籍した栗林良吏投手もそうですし、近畿大学から阪神タイガースに行った佐藤輝明選手もそうですし、あとはちょっと隠れてるんですけど、横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手が、1年目ルーキーで3番を打ってるんですよ。
僕は、“ルーキーの人たちがどこまでチームを引っ張っていくのか”というところにすごく注目してるんですよね。今年は(注目のルーキーが多いので)すごく賑やかになるなと思っています。
あとは、選手もそうなんですけど、応援スタイルですね。楽器が吹けないとかスタンドから声が出せないというところも含めて、拍手の盛り上げ方とか、あとは球団の方がモニターに拍手するリズムを出したりとか、そういう新たな日本野球の応援スタイルがどんな風になっていくんだろう、と。多分、どこの球団もまだ模索中だと思うので、そこは注目したいですね。

──新型コロナウイルス影響というのは大きいわけですし。でも、だからこそこういうデジタルというか、オンライン、SNS、YouTube…。色々なものが変わっていきそうな感じがしますね。

そうなんですよ。冒頭に「もっと見てもらわなきゃいけない」という話があったじゃないですか。今、テレビの地上波でも野球中継というのはかなり減ってきてるんですけど、だからこそ僕は「空中戦を挑むべきだ」と思っているんですね。
各球団は公式YouTubeチャンネルを持っていたりして、円陣など試合前の風景を撮ってるんですけど、例えばこれを試合中にもライブで流して、ベンチの定点カメラで表情を撮ったりとか、ブルペンにもカメラを設置しておくとか。YouTube上でも(カメラの)スイッチングができるはずなので、そういう違った空中戦を…地上波で放送されなくてもYouTubeは全世界で観ることができるので、ファンや色々な人たちが(興味を持って)観られるような仕掛けをどこかで起こしてほしいなと思っているんですよね。

──どんどん新しいアイデアが出てきますね! さて番組では、ゲストの方にcheer up songを伺っています。今週もトクサンの心の支えになっている曲を教えてください。

いきものがかりさんの「笑顔」です。私は去年結婚したんですけれども、このユーチューバーという仕事って、決まった休みがないんですよ。でも、支えてくれている妻がいるから頑張れるということもあって、ちょっと選ばせていただきました(笑)。

──好感度をグッと(笑)。

そうですね、上げていこうと(笑)。あとは“とにかく笑顔でいたいな”というところもあって。本当に“おかげさま”で成り立っているので、暗くならないように笑顔で頑張っていこうという意味も込めています。

──最後に、全国の野球ファンに向けてメッセージをお願いします。

現在、毎日18時半から野球YouTubeチャンネル「トクサンTV」を配信しております。野球というカテゴリーは日本で人気のあるスポーツですが、現在、野球人口が減っているというところから、なんとか歯止めをかけようということで、野球の本質、楽しさ、醍醐味をいっぱいお届けしておりますので、ぜひ観てほしいと思います!
(⇒YouTubeチャンネル「トクサン TV」

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今週のゲスト、トクサンのサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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