今週の「Athlete News」は、プロスケートボーダーの四十住さくら選手にインタビューを行いました。
四十住さくら選手は、2002年、和歌山県生まれ。
兄の影響で小学6年生スケボーを始め、中学からは、母親と二人三脚で本格的に練習に取り組んでこられました。
2018年の日本選手権、アジア大会、世界選手権を制し、おととしの世界選手権は2位。
多彩なトリックを武器に、東京オリンピックでのメダル獲得が期待されています。
──東京オリンピックが1年延期される中で、四十住選手はどのような想いで過ごされていたんでしょうか?
私は1年延期と聞いた時に、“まだ1年練習時間がある”って思ったので、今までと変わらずにずっと練習をしていました。
──プラスに捉えて。休みはほぼなく練習をされていたんですか?
そうですね。スケートボードが本当に好きで、毎日乗りたくてやっているので、(オリンピックが延期になって)“また1年練習してレベルアップできるな”って思いました(笑)。
──本当にスケートボードがお好きなんですね! スケートボードには「ストリート」と「パーク」という2種類があるとのことなんですが、それぞれどんな種目なんでしょうか?
「ストリート」は、街中の階段とか階段の手すりとかを使ってやる競技で、「パーク(スタイル)」は、いろんな形状のお椀を複雑に組み合わせたようなコースを使う競技です。
──四十住選手はどちらですか?
私は「パーク」です。もともとハーフパイプが好きでやっていたので、パークにしました。でも、最初はストリートでも日本選手権で優勝したりしていました。
──そんな中、去年11月にプライベート練習場が完成されたんですよね。これはどういった経緯で作られたんですか?
コロナでパークが閉まってしまったりしたんですけど、近くには(和歌山には他に練習場が)なくて、今までは神戸まで行ったりして、母親に往復で3時間運転してもらっていたので(笑)、“近くに練習場ができたらどういう状況でも自分で練習できる“と思ったので、みんなに協力してもらって、作ってもらいました。
──もともとはどういった場所だったんですか?
酒蔵です。
──その酒蔵の方が場所を提供してくださったんですか? ご自宅からすぐ近くなんですか?
はい。貸してくれました。自宅からは5分〜10分くらいです。
──今までは往復3時間だったのが、今や?(笑)
10分(笑)。
──東京オリンピックの会場が、有明アーバンスポーツパークなんですよね。やっぱりそこを想定した練習場という感じなんですか?
練習場はパークスタイルにしていなくて、ハーフパイプ…一番大きいのが「バーチカル」って言うんですけど、バーチカルや、小さいミニランプとか。パークスタイルにしないで、1つ1つ練習できるような練習場にしました。
──本番を想定して同じようなお椀型のものを作らずに、練習用の色々な大きさのものを作っているという。
そうです。本番は毎回形が違うので、(パークスタイルとして)1個作ると練習も難しくなってしまうので、どこにでも合わせられるように単発で作りました。
──本番どこで滑るかというのは、当日に知るわけですか?
公開練習の時に知りますね。
──競技時間というのは決まってるんですか?
競技時間は45秒、40秒ぐらいで、3本から4本あります。
──その3本から4本の間にいかに高得点の技を決めるかというところが、採点基準?
そうですね。1番点数の高いものがポイントになります。(色々な技の点数を)まとめるのではなくて、1番良いもの。
──スケートボードを始めたのが小学校6年生。そこから2018年の世界選手権で金メダルと、あっという間に世界のトップに立たれましたよね。やっぱり“楽しさ”というのも大きいですか?
すごい楽しいし、やっぱり海外の選手と一緒に滑るというのはすごいことだと思うので。今は大会とかに行けていないので、早く大会に出たいです。
──やっぱり、ご自身の身体能力というのもあるんじゃないですか?
運動神経は悪くて、別に体育の授業とかが好きなわけじゃないので(笑)。スケートボード以外は全てあんまり好きじゃないです。
──意外です! もう日本選手権、アジア大会、世界選手権を制したわけですから、四十住選手が見据える先というのは、やっぱりオリンピックですか?
はい。東京オリンピックで金メダルを獲りたいです。
──頼もしいですね! ぜひ金メダル、楽しみにしています!
頑張ります!
──この番組では、毎回ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。四十住選手の心の支えになっている曲を教えて下さい。
04 Limited Sazabysの「Montage」です。
──なぜこの曲を選ばれたんでしょうか?
すごくテンポも良くていい曲だなと思って。私は三浦春馬さんの「TWO WEEKS」(関テレ・フジテレビ系列)というドラマを観てこの曲を知って、大会前とかでも聴くようになりました。
──本番前って、けっこう緊張感というのはあったりするんですか?
私はあんまり緊張しないんですけど、でもテンションを上げてピークの時に本番に臨みたいので、こういう曲を聴いてます。気持ちをピークに持っていって、本番を迎えて、ノーミス!(笑) でも、競技中はMCを聞いたりとか、観客の“オーッ!”って盛り上がりを聞いてます。
──たくさんの方に見られると萎縮してしまったり…というのは一切ないんですか?
逆に私の場合は、“見てほしい!”って思って滑ります。
今週のゲスト、四十住さくら選手のサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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