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Athelete News
20.09.19
人気YouTuber「高木豊」
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今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、元プロ野球選手で、横浜大洋ホエールズや横浜ベイスターズで活躍された高木豊さんをゲストにお迎えしました。

高木豊さんは、1958年、山口県生まれ。
中央大学卒業後、1980年に横浜大洋ホエールズに入団。
84年には、56盗塁を記録して盗塁王に輝かれました。
94年に日本ハムファイターズに移籍し、この年のオフに現役を引退。
その後は、横浜ベイスターズのコーチや野球解説者として活動、2018年3月からプロ野球OB初となるYouTubeチャンネル「BASEBALL CHANNEL by高木豊」を始め、人気となっています。



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──おととしに開設された、高木豊さんのYouTubeチャンネル「BASEBALL CHANNEL by高木豊」が大人気。登録者がなんと22万人を超えたということですが、すごいですね。

ありがたいことですよね。元プロ野球選手では初めてだと思います。

──きっかけは何だったんですか?

僕は1人で食事をするのが嫌いで、いつも誰かを呼んだり呼ばれたりするんですが、そこで情報を収集するんです。
我々の年齢だと、“IT”ってあんまり縁がないんですよ。だから(食事などの場で人に接して)そういう情報を収集したりいろんなものを見たりしていると、「これからはAIの時代になる」と。それで“AIって何だろう?”“どういう人間が操作をするのか?”って考えた時に、やっぱり「若手」じゃないですか。我々の年齢でそういうことに特化してる人間って、いなかったんですよ。それで“若者がやるものってなんだろう”と思ったら、YouTubeだったんです。

YouTubeをやっている人間って、すごく発想が豊かなんですよね。我々の頭って、脳が凝り固まってくる時期なんです。そうなっていくのが嫌で、“若手の頭の柔らかいところを取り入れたいし、吸収したい”ということで。それなら何を始めればいいのかと考えたら、YouTubeだったわけです。

もう、「野球教室とかに行って、お金をもらう」という時代じゃない。今は、こちらがタダで発信し、裏で稼ぐ。なんでもそうじゃないですか。LINEとかメールとかも含めて、SNSってタダで使うでしょ? でも、裏で広告収入があるじゃないですか。(YouTubeを始めるきっかけの)初めは、“今はタダで発信をし、裏で儲ける時代なんだ”ってことだったんですよ。

──すごい! フットワークも軽いし。考え方がお若いですね。

なんでも興味があるというかね。でも、そういう時代じゃないですか。

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──誰かに「やってみない?」と言われたとかではなくて、“なるほど、これからはYouTubeだ”と思われたということですよね。でも、どうやって(YouTubeチャンネルを)開設したらいいのかとか、わからなかったんじゃないですか?

全くわからないです。だから「若手」です。若手を呼んで、色々教わりながら若手の言うことを聞いて。ただ、面白かったのは、(若手のスタッフは)野球を知らない子たちだったんですよ。だから僕が何者かもわからない(笑)、でも“野球界ではちょっと影響力がある人なんだ”というような感じで、「じゃあ、最初は何をしますか?」というところから始まって、それがすごく楽しくて。

──若いスタッフから、「YouTube的にはこういう喋り方をした方がいい」とか、演出みたいなことはされたんですか?

全然あります。「もうちょっとテンポ感を良く」「もうちょっとはっちゃけてくださいよ」とかありましたよ。

──それは“カチン!”とはこないんですか?

でも、教えてもらう立場だから。例えば、「タッチアップの映像を撮りましょう」ってなったこともありました。(人間のタッチアップが速いのか)ラジコンカーが速いのか…って。ラジコンカーがサードから走って、それにタッチするという(笑)。そういういろんなことをやって、何が1番影響力があるのかということで、今の形に落ち着いてるんです。
だから、渋谷の街にも行きましたよ。「甲子園球児に会うまで帰れません」とか。1人1人若い男性をつかまえて、「君、甲子園に出た?」って聞くとか、そういう動画も撮りました。

──(笑)。そんなに簡単に甲子園に出場してる人、いないでしょう?

いないです。結局いなくて、これは本当の話なんですけど、最後におばあちゃんに肩を叩かれ、僕に道を聞いてくるという(笑)。それがオチになってくれて、「おばあちゃんありがとう!」って言う動画もあるんですけど(笑)。

──そうなると、本当にYouTubeって楽しいですね。

楽しんでます。ただ、ライバルが増えると色々と分散化されてくるので、新しいこと、新しい企画を考えていかなきゃいけないなとは思っていますね。

──視聴回数が出るのがシビアじゃないですか。あんなに如実に視聴回数が出るって、これはシビアだなって。

ただ、動画って残ってくれるじゃないですか。後から(視聴回数が)回ってくれるんですよ。本と一緒ですよね。“残したい”という動画が撮れれば、回数はあまり関係がないですね。後で観てくれれば。

──誰かが観てくれるし、作品として残るという楽しさもある。

そうですね。

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──そして、高木さんの3人のお子さんは、Jリーガー。“野球をやってほしかった”みたいな思いは?

長男、次男に対してはあまりないですね。三男坊は、もし野球をやっていたら僕は必ずプロになっていたと思います。親バカじゃないですけど、めちゃくちゃ上手かったです。

──何歳ぐらいまで野球をされていたんですか?

いえ、遊びでやっていたんです。家にいると、「ちょっとキャッチボールをやって」とか「ちょっとノックを打って」とか「バッティングセンターに行こう」とか、遊びでやっていたんです。(三男は)素質がありましたね。

──どういうところに感じたんですか?

ボールを捕る動作1つが、もう全然違うんです。僕にもできなかった柔らかさがある。兄貴たちが至近距離で思いっきり投げるのに、平気で捕るんです。で、動体視力もいいんです。バッティングも(左右)両方で打つし。「なんで両方で打つの?」って聞いたら、「両方で打てたほうが得でしょ?」って言うんですよ。それで「お前、野球はやらないか」とは言ったんですけど、「やらない」と。

──サッカーがいいから。(野球で)見てみたかったですよね。

(兄たちと比べると)サッカーが一番下手なんですよ。

──それは無理やりにでも野球をやらせたかったですね。
さて、この番組では、毎回ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。今週も高木さんの心の支えになっている曲を教えて下さい。


DREAMS COME TRUEの「悲しいKiss」です。ちょっと複雑なんですけど、1番から2番にいく時の間奏が好きなんです。
僕はサックスが好きで、間奏で流れるあのサックスのメロディと音が、なんだか心を動かすというか、心に染みるというか。歌もいいんですけど、その間奏を聴くために聴いているという(笑)。

──でも、ドリカムさんの歌ですけど、そのサックスを吹いているのはドリカムさんじゃないですからね(笑)。

そうですよね。いや、歌も嫌いじゃないんですけど、あのサックスの音色って大好きなんですよ。

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今週のゲスト、高木豊さんのサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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