今週の「Athlete News」は先週に引き続き、バレーボール男子日本代表のエースで、イタリアプロ1部リーグのミラノに移籍された、プロバレーボールプレーヤー・石川祐希選手をゲストにお迎えしました。
石川祐希選手は、1995年生まれ、愛知県出身。
姉の影響で小学4年生から競技を始め、愛知・星城高校では、インターハイ、国体、春高の高校3冠に史上初の2年連続で輝きました。
2014年に中央大学へ進学し、1年生からレギュラーとして試合に出場。
さらに、史上最年少で日本代表チームに選出されました。
また、大学在籍中に、世界最高峰のバレーリーグ、イタリア・セリエAで3シーズンをプレー、大学卒業後は、プロ選手としてセリエAでプレー。
日本バレーボール界史上最高の逸材と称されています!
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今回はお電話をつないでお話を伺っていきました。
──石川選手は、大学を卒業したあとVリーグのチームには所属せず、いきなり世界最高峰のバレーボールリーグ・セリエAを選ばれたわけですけれど、やっぱり大学1年生の時にモデナでプレーした経験が大きかったんですか?
モデナに行かせていただいたことが、“海外でプレーしたい”と思うきっかけでした。しかも、当時のモデナの選手が世界のトッププレーヤーばかりだったので、(セリエAでプレーしたいという)より強い思いにはなりましたね。
──どういうきっかけで(モデナに)行くことになったんですか?
モデナからオファーがあって、大学の監督から「こういう話が来てるけど、どうだ?」と聞かれて、その場で「行きたいです」と答えました。迷いはなかったですね。
──イタリア語とかはどうだったんですか?
イタリア語はまったく、ゼロの状態でモデナに行きました(笑)。
──不安とかはなかったんですか?
決めた時は、“言葉(の壁)”とかではなく、ただ“海外でバレーボールをしてみたい”という興味だけで決断しましたね。
──初めてモデナに行って選手たちと試合に出て、相手と対面してみて、それまでのバレーボールと比べてどうでした?
正直に思ったのは、“意外と差がない”というか。プレーに関してはまだまだ足りない部分はありますけど、通用する部分も感じられたので、“もっとこういうところでプレーしたいな”と思いました。
──そして大学を卒業して念願のプロ。シエナに入って、得点ランキングがリーグ中12位の376得点! そしてパノヴァにステップアップですよね。やっぱり、“プロ”に対するこだわりというものがあったんですか?
海外でやるためにはプロでないとできないので、まず1番は「海外でプレーするためにプロになった」という形ですね。
──石川選手は日本代表の中では若手だったわけですが、だんだん年齢を重ねて、(日本代表の)チームメイトに19歳の西田選手などが出てきて、チーム内での立場も変わってきたんじゃないですか?
そうですね。僕より年齢が下の選手も入ってきたので、すごく刺激をもらいながら、立場も(以前とは)変わってプレーしていますけど、年齢的には代表チームの中ではまだ若い方になるので、“若手らしくプレーしながら、でもチームの中心としてチームを引っ張っていく”という気持ちで、引き続きやっていきたいなと思ってます。
──日本代表のチームに、イタリアでの経験を還元する、なんてこともあるんですか?
そうですね。チームメイトと話してイタリアの情報を伝えることも1つですし、あとは、外国人の選手は表現力が非常に高いので、そういった面を(自分が率先して出して)チームに還元していければなと思います。
──日本代表ですが、去年のワールドカップでは28年ぶりの「4位」となりました。東京オリンピックに向けて、大きな手応えになったんじゃないですか?
“ワールドカップで結果を出したチームがその次のオリンピックで結果を出す確率が高い”と言われているので、そこで成績を出せたことは1つの自信になりました。でも、僕たちより上の上位3チームはフルメンバーで来ていて、そこには勝てていないので、まだ少し(力の)差はあるかな、とは感じています。
──そしてその東京オリンピックですが、新型コロナウイルスの影響で1年間延期になりました。どのようにとらえていらっしゃいますか?
正直、オリンピックの延期というものは仕方がないというか、受け入れるべきだなと感じていて。東京オリンピックでの目標は僕の中では変わっていないので、残りの1年間は、東京オリンピックで最高のパフォーマンスをするための時間にしていきたいと考えています。
──ポジティブに考えれば“準備する期間が1年間できた”と。なかなか切り替えづらいですけど、そう思うしかないですもんね。
そうですね。まあ、準備するしかないとは思っているので、とにかくポジティブにとらえてやることが必要だと思います。
──その東京オリンピックで、日本代表が目指すのは、ズバリ!?
メダル獲得を目指したいと思っています。
──ワールドカップでは、メダルに惜しくも届かず4位でした。ここからさらにステップアップするには、どういう部分が必要だと思いますか?
やはり、気持ち的にも技術的にももっともっと上げていかなければと思いますし、(オリンピックは)ワールドカップ以上に厳しい大会になると思っているので、日々のトレーニングだったり、日々の練習に対する意識、1日1日の過ごし方がとても大事になってくると考えています。
──番組では、毎回ゲストの方にcheer Up Songを伺っています。今週も石川選手の心の支えになっている曲を教えてください。
RADWIMPSさんの「最大公約数」です。
──懐かしい! この歌は、特にどういうところが好きなんですか?
やっぱり、リズムやテンポが“良いな”と思っています。最新の曲ではないんですけど、ずっと聴いている曲ですね。
──この曲は石川選手が何歳ぐらいの時ですか?
けっこう前だったと思います。僕は中学生とかの頃から(RADWIMPSを)聴いていたので。中学生の時の友達がすごく好きで、そこからよく聴くようになりましたね。
今週のゲスト、石川祐希選手のサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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