今週の「Athlete News」は、男子陸上短距離の白石黄良々選手をゲストにお迎えしました。
(※このインタビューは、東京オリンピックの延期が決定する前に行われたものです)
白石黄良々選手は、1996年5月31日生まれ。
現在23歳、鹿児島県のご出身で、株式会社セレスポに所属されています。
社会人1年目の 2019年4月の織田記念国際で10秒19の自己ベストをマークして優勝。
7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の男子400mリレーで日本代表に選出され、アンカーを務めて2位に貢献。
秋のドーハ世界陸上でも、200mと4×100mリレーに出場。
第2走者を務めたリレーは、37秒43の世界歴代4位、アジア新記録で銅メダルを獲得。
日本選手4人目となる100m9秒台に加え、200mでも躍進が期待できる選手として注目されています。
──「黄良々(きらら)」というお名前の由来は何でしょうか?
母が僕を産む時に高倉健さんの『幸せの黄色いハンカチ』という映画をやっていて、“黄色は人に幸せを与える色”ということで、人に幸せを与える良い人間になってほしい、という意味で「黄良々」という名前が付けられました。
──良いお名前ですね。
そうですね。大会の会場とかに行っても人にすぐ覚えてもらえるので、そういった面では良いなと思いますね。
──去年の秋の世界陸上では4×100mリレーで第2走者を務められて、37秒43の世界歴代4位、アジア新記録で銅メダルを獲得されました。銅メダルというのは、白石選手にとってどんなものになりましたか?
まさか自分が世界陸上でメダルを獲れるまでにいくと思ってなかったんですけど、銅メダルを獲れたことはもちろん、日本の伝統あるリレーメンバーの一員として走れたことがすごく嬉しかったです。
──多田選手からバトンパスを受けた時にはどんな気持ちでしたか?
走っている時のことはあまり覚えてないんですけど、とりあえずバトンが(次の走者に)渡った時にはほっとしました(笑)。リレーではバトンパスが1番プレッシャーがかかるので、その1つ1つが大きい仕事になってくるので。
多田選手がバトンを渡してから「行け!」って声をかけてくれたので、そういった気持ちも背負って、2走のあの区間を走ることができたのかなと思います。
──東京オリンピックの男子100mの出場枠は最大で3選手、参加標準記録が10秒05ですが…。
そうですね。100mで東京オリンピックに出場するのが1つの目標でもあるので。
今、日本の陸上の短距離界はすごくレベルが高いので、3位以内に入るとなったらこの10秒05というのは確実に切らなければいけないタイムなので、そこに向けて今頑張っています。
──白石選手は200mでも期待がかかりますが、200mの手応えはいかがですか?
僕はもともと100mが好きで100mをやっていたんですけど、去年、日本選手権の100mでちょっと失敗しちゃったので、途中から200mに切り替えて走りました。
正直、他の200mの選手に比べたら経験も少ないですし、200mの練習というものもしたことがなかったので、その中で世界陸上に出場できたということは自分にとってもすごく自信になりますし、まだまだ技術面でも改善する点はたくさんあるので、200mの方が意外と標準記録が切れるのかなと思いますね。
──東京オリンピックの参加標準記録が20秒24ですが、これは楽々と切れそうですか?
普通にやっていたら、多分いけるんじゃないかと思います。
──楽しみですね! 普段の練習は100mに向けてされてるんでしょうか?
そうですね。100mが速く走れれば200mも速くなるのかなと思っているので。
200mについては去年20秒27が出たんですけど、その時にはあまり(200mの練習を)やっていなかったので、少し練習をすればいけるのかなと思います。
──それは、白石選手がレース中盤から後半の加速が持ち味、ということがあるからではないですか?
そうですね。後半が得意なので、そこが1つの持ち味でもあります。
色々な方に200mの方が向いていると言われてきたんですけど、正直、200mはキツいので逃げてきたので(笑)、でもオリンピックを狙えるのであれば、今年は200mもしっかり勝負しようかなと考えています。
──楽しみにしています。番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。白石選手の心の支えになっている曲を教えて下さい。
GENERATIONS from EXILE TRIBEの「DREAMERS」という曲です。
この曲は夢を追いかけている人を応援する歌になっていて、PVでもちょうど陸上選手が出てくるんですけど、その陸上選手のシーンに共感する部分が色々あったので、それで“良いな”と思って聴いていました。
──やっぱり、夢や目標を持つことは大切だと思いますか?
そうですね。自分の夢とか目標を明確に持っていて、それを口に出さないと何かあった時にすぐ諦めてしまうと思うので、あえて僕は自分から(夢や目標を)口にして、自分にプレッシャーをかけるようにしています。
──改めて、白石選手の今の目標は?
東京オリンピックで個人種目でファイナルに残って、金メダルを獲ることです。
今週のゲスト、白石黄良々選手のサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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