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Athelete News
20.01.18
みんなにとってのWIN
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今週の「Athlete News」は、進学塾VAMOSの代表、富永雄輔さんをゲストにお迎えしました。

東京都出身。幼少期の10年間を、スペインのマドリッドで過ごします。
京都大学経済学部を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生・浪人生まで通塾する「進学塾VAMOS(バモス)」を設立。
入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年塾生を難関校に合格させ、その指導法が話題になります。
さらに、富永さんは、サッカー日本代表 吉田麻也選手やシュミットダニエル選手の代理人でもあり、フェルナンド・トーレス選手のサガン鳥栖入りなど
Jリーグチームから依頼を受けて、外国人選手を日本に移籍させたりと日本サッカー協会登録仲介人としても活躍されています。



──「日本サッカー協会登録仲介人」聞きなれない言葉なのですが、エージェントとはまた違うものなんですか?

3年ぐらい前にエージェントから制度が変わって、こういう名前に変わりました。
今、日本で250人ぐらい登録されてる方がいらっしゃると思います。

──今までのエージェントシステムと何かが変わったのでしょうか?

今までは、エージェントになるにはものすごく難しい試験があったんですけども。
サッカーの世界の流れの中で、試験を受けてなくてもやっている仲介人、代理人の方がいらっしゃって。
現実に形を変えてって、登録っていう形に変えていったというのが一番正しい言い方かなと思います。
世界に合わせざるをえなかったんじゃないかなと思います。

──以前のエージェントになるための資格、審査はどういうものがあったんですか?

ものすごく難しい試験で、私も2回ぐらい受けて落ちたんですけど。
国際ルールの移籍など、細かい法律みたいなものが10問〜20問出された試験でした。

──現在は、仲介人の方は細かいことは専門の方にお願いすることもできるということですか?

いろんな形でいらっしゃると思います。
例えば、弁護士さんが直接やられているケースもあると思いますし、弁護士さんと一緒にパートナーを組んでる方もいれば、ご自分で知識を勉強されてやられてる方もいらっしゃって、そこは人それぞれかなと思います。

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──富永さんご自身は、3年前、制度が変わってからこういうお仕事を始めたということですよね?

そうですね。現実的に言うと試験を受けて落ちたので、できなくて制度が変わったのをきっかけに登録させてもらって
やらせて頂いているという形になります。

──サッカーの選手のエージェントの仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?

僕はもともと幼少期にスペインのマドリッドに住んでいたので、どうしても小さい頃から身近にサッカーがありました。
やっぱり、どうしても何か携わりたいなと、あと言葉としてもスペイン語が日本人の中ではできるほうなので、何か役に立ちたいなという思いがあって、こういう形になっていますね。

──富永さんご自身は、サッカーはやっていなかったんですか?

小さい頃ボールを蹴っていて、スペイン人の上手さと情熱に諦めました(笑)。

──「登録仲介人やります」と言って、仕事、オファーがあるものなんですか?

全く無いですね。ちゃんと審査を受ければ登録はできるんですけど。
そこから先、仕事を取るのは他の営業の仕事と一緒で、個人の能力だったりその会社の能力なので、たまたまいくつかご縁があって、僕は今やらせて頂いています。

──エージェント業をやってみてどうですか?

僕は今大きな会社に所属させて頂いていて、そこの中の代理人の一人として活動させて頂いているんですけども。
やっぱり諸先輩方の仕事を見ると、本当に頭を使うというか、ここまで考えなきゃいけないんだ、というところがあって日々勉強中ですね。

──細かい部分で言うとどういうところですか?

まず一つはやっぱり僕たちは完全に黒子に徹しなければいけないので。
あくまでも選手、チーム、選手の家族、これがファーストであって、僕たちはその方々を支えるのに徹しなきゃいけません。
そういう意味で言うと決して表に出てはいけない、一方で選手と同じ気持ちにならなきゃいけない、かつ選手より冷静に考えなければいけないので。
その辺りで言うと、冷静さと情熱を両方持たなきゃいけない難しさというのは常に感じています。

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──選手をなだめたりすることもあるということですか?

そうですね。選手というのは、いい意味でも悪い意味でも選手ですから。
そこを冷静に見なきゃいけないし、コントロールするのが僕たちの役割の一つであるかなと思います。

──交渉の中で一番大切されてることは何ですか?

誠実さと正直さ、すごく難しいんですけども、どうしても駆け引きが非常に多い仕事なので。
その中で、なるべく誠実に、かつ正直に真正面からぶつかっていくことが、結果、最終的にはみんなにとってのWINに繋がるんじゃないのかなと思ってやっております。

──一流選手の共通しているポイントはありますか?

僕が一番そばで感じていて、すごいなと思うのは精神力の強さと切り替えの早さですね。
嫌な事はいっぱいあると思うんですけど、彼らはすぐに切り替えて次にいくって、その精神力の強さはすごいなと思いますね。

──やりがいがある仕事なんじゃないですか?

そうですね。やらせて頂いていて、日々勉強ではあるんですけど、自分が少しでも選手やチームの力になって活躍してくれればそれが一番嬉しいので、そういう意味では面白いのは間違いないですね。
選手も海外に行きだして、指導者も多くの人が海外で勉強しているので。やっぱりこの登録仲介人と言われている方々、私を含め、海外の波についていかないと日本のサッカーは遅れてしまうのかなと思うので、勉強しなきゃいけないことだらけですね。

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