今週の「Athlete News」は先週に引き続き、元新体操日本代表 フェアリージャパン 畠山愛理さんをゲストにお迎えしました。
畠山愛理さんは、1994年8月16日生まれ。東京都のご出身。
2009年に新体操日本代表「フェアリージャパン」に入り、
2012年ロンドンオリンピックでは団体で7位入賞。
2015年世界新体操選手権では団体種目別リボンで銅メダル。
2016年リオデジャネイロオリンピック出場後に引退。
現在は新体操の指導、講演、メディア出演などでご活躍中です。
──先週もお話しを伺いましたが、フェアリージャパンに選ばれるためにはプロポーションも重要視されます。畠山さんの“美”の秘訣とは?
私が特に気をつけてるのは姿勢ですね。
常にお腹に力を入れるようにしています。頭の真ん中のところから糸が一本出ていて、その糸を上から引っ張られているような感覚になると肩も自然と下がるし、首も伸びるし、お腹も自然に凹みます。
──普段から気をつけてらっしゃるんですか?
テレビを観ているときは柔軟してます。あと、現役のときはしてなかったんですけど、毎日逆立ちしています。
動かなくなったことでむくみやすくなったので、頭を下にするとすごいスッキリするんですよ。おすすめです!
──現役時代、食事はどのように気をつけていましたか?
とにかくバランスよく取ることを気をつけてましたね。
体型維持が必要なんですけど、練習時間も長い競技なので、しっかり食べないと後半持たないんです。
私もそうだったんですけど、食事の取り方を分かっていない若い選手達が身体を壊してしまって怪我に繋がってしまったり…。私は中学1年生の時に鉄欠乏性貧血で車椅子に乗ってくださいと言われたくらいでした。
でも、練習もしなきゃいけないので、そこで食事を見直すきっかけになりました。とにかく食べないっていうことがどんなに体に良くないかということをすごく学びました。
スポーツしてない人も共通でやれることだと思うんですけど、痩せなきゃいけないというときは、例えば夜ご飯だけタンパク質としてお肉を食べていた部分を納豆とか豆腐に変えるとか。お肉を食べるにしてもささみとか鳥の胸肉とか脂質の部分を見るんです。
脂質が少ないものを摂るようにして、だけどお腹は満腹っていう感覚を得られるような食事の取り方がいいと思います。
炭水化物は太るというイメージを小さい頃からすごく持っていたので、代表に入ってから1日8時間から10時間練習していたんですけど、「その練習量をしていたら一食で200グラム以上炭水化物を摂っても身体に栄養がつかないよ」って栄養士さんに言われたにも関わらず、白米なら100グラムという数字を見ないとなかなか安心できなかったんです。
それは引退するまでなかなか抜け出せなかったですね。
──相当ハードな練習をされていると逆に食べないと痩せていってしまうぐらいなんですね。
そうですね。ただ、正しい食事の取り方をしてない子達はなかなか痩せられないんです。
例えば、小さい頃から少しの量しか食べずに成長してきた子っていうのは体を大きくしたいのにあんまりエネルギーを入れてくれないから、少しのエネルギーを体に蓄えようとしますよね。なので、吸収しやすい身体になっちゃうんです。
小さいときからの食事の取り方というのは、将来の太りやすいか太りにくいかに、かなり影響してきてしまいます。
──選手生命に関わってきますね。
新体操の場合、そうなんですよね。
なので技術面だけではなく。小さい頃から栄養の大切さ、正しい食事の取り方っていうのをコーチ達は教えていかないといけないと思います。
──美しさを保つ為には他に何が大事になってくるのでしょうか?
なので、日記を書くようにしているんです。初めて世界選手権でリポートをさせて頂いたときは反省ばかりでした。
なかなか言葉も出てこないし、すごく歓声が大きいので大きな声で喋らなきゃと思ったら、思った以上にマイクが拾ってくれていて後から聞いたら自分の声がうるさかったり…。
そういうことをノートに書いて、同じことがあったときに見返して気をつければ、成長してるよなと思っています。
選手のときから反省ノートというのを書いていたんですが、それと同じような感覚でやるようにしました。
──そして番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。畠山さんの心の支えになっている曲を教えて下さい
安室奈美恵さんの「Get Myself Back」です。
この曲はロンドンオリンピックのときの私の中のテーマソングで。私以外の選手でもこの曲をテーマソングにしている方がいっぱいいました。
歌詞がすごく前向きにさせてくれるというか、ロンドン五輪はすごく緊張した大会だったので、「目を閉じたままじゃわからない 世界はこんなにも綺麗なのに」っていう言葉が、
初めてのオリンピックでドキドキしていたけれども、世界はこんなにも綺麗なんだからビクビクして周りを見ないようにするのではなく、この大舞台をある意味目いっぱい感じて踊ることが一番いいんじゃないかって思わせてくれる曲でした。
──そして、来年はいよいよ東京2020です!
東京2020で観戦する方は多くいらっしゃると思いますが、新体操はどんなところに注目したら楽しんで見ることができますか?
国一つ一つ、いろんな色を持っているんですね。
リオであったらサンバの曲で踊る選手がいたり、選手たちはテーマを持って演技をしているので難しい技をやっているというすごさももちろんあるんですけれども、舞台を観ているような感覚で観てもらえたらと思います。
ルールがちょっと難しいと思われる方もいるかもしれないんですけど、選手がどんな思いで踊っているのかとか、どんなテーマを持って踊ってるんだろうっていう、表現の部分とかを見てもらえると面白いかなって思いますね。
サーカスのような技がたくさん入っているので、その辺りは新体操の見所だと思いますし、なにより今年の日本の選手達は世界選手権で良い成績を残してくれました。
東京オリンピックでは本当にたくさんの日本のお客さんが観客席に来て大きな声援を送ってくれると思うので、
日本の選手たちの活躍であったり、弾ける笑顔だったり、いろんな表情を見てもらえたらいいなと思います!
今週のゲスト、畠山愛理さんのサイン色紙をプレゼントします!
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