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Athelete News
19.08.24
信じるものは自分だけ
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今週の「Athlete News」は、パラテコンドーの太田渉子選手をゲストにお迎えしました。

1989年7月27日生まれ、山形県のご出身。
先天性の病気のため、左手の指がない状態で小学3年から地元のスポーツ少年団でスキーを始めます。
距離、バイアスロン選手として2004年からWカップに参戦。
Wカップではバイアスロンで2006−2007年シーズン総合優勝。
パラリンピックには2006年トリノ大会に日本選手団最年少の16歳で出場し、バイアスロンロング12.5kmで銅メダル、2010年、バンクーバー大会では距離クラシカルスプリントで銀メダルを獲得。
2014年、ソチ大会で日本選手団の旗手を務め、大会後に引退。
2015年からパラテコンドーを始め、2016年、2018年のアジア選手権、そして、今年行われた世界選手権で銅メダルを獲得。
現在、ソフトバンクで働きながら東京パラリンピックを目指しておられます。


──3大会連続でパラリンピック出場を経てスキーを引退されました、“やりきった”というお気持ちだったのでしょうか?

そうですね。3回目のソチパラリンピックに出る時は、“集大成になる”という意気込みで臨んでいました。
初めて開会式に出て、パラリンピックを存分に味わって引退する事になりました。

──その時には、“パラリンピックをまた目指す”とは思っていなかったですか?

全く思っていなかったですね。自分の趣味の時間も持ちたいなと思っていたので離れる事になったんですけど。

──パラテコンドーを始めたきっかけは?

ご縁がありまして。スキー引退後もパラスポーツの普及活動や、東京都がやっている選手発掘プログラムに先輩アスリートとして参加させてもらっているとき、視覚柔道の選手から「パラテコンドーという競技が、東京2020から正式に始まるんだよ」と聞いて、“テコンドーってどんな競技なのかな?”と、興味を持ったのがきっかけでした。

──例えば格闘技番組を見たり、ということもされていたのですか?

試合を見たことはなくて、頭の片隅に演武というか、合気道のような……護身術でやったらカッコいいかなと思いました。女性の間でも暗闇でボクシングをすることが流行っていたので、そういった感覚でした。
シドニーオリンピックでメダルを取られている、岡本依子さんにテコンドーの体験をさせていただいて。練習用のミットを蹴った時に良い音がして、「蹴る時に気合を入れるんだよ」と教えてもらいました。
テコンドーはストレス発散にもなるし、仕事の後に“体を動かす”という意味では良いのかなと思い道場に通うようになりました。

──アジア選手権で“メダルが取れるかも”と意識をしてから、練習方法や向き合い方は変わったんですか?

その頃はまだ趣味としてやっていて、選手を目指していたわけではないので。
2016年、17年は、月一回の頻度で練習をしていました。

2018年、初めて国内でパラの全日本テコンドー選手権という、国内で一番大きい大会が開催されました。
そこに出ようと思うようになってから、ちょっとずつ練習を増やしていき、本格的に競技をするとなると合宿や大会も毎月のようにあって。
普通の会社員では、そこまで競技に専念できる環境がなかったので、一度ゼロから自分の競技に専念できる環境を作ろうと思いソフトバンクに入社することになりました。

──冬季パラリンピック3大会連続出場、メダルも獲得されている経験もありますから
精神的な強みや余裕はありますか?


スキーの時も個人競技で、“スタートしたら自分だけ”っていうか、自分しか信じるものはなかったので。
競技は全く違うんですけど、コート上に立ったら自分に集中できるというところ、スイッチが入るというんですかね、そういうところがありますね。

──どんなところが魅力的ですか?

蹴り技が多いんですけれど、やっぱり足が長い方が有利なんですよね。大きい選手と小さい選手が戦ってると、大きい選手の方が脚が長い分、試合運びが有利なんです。
その中で、小さい身長の選手が上手くステップやフェイントを使い、大きい選手の近くに入って得点を決める、というのが見てて感動します。
大きい選手に向かっていくのを見ると、“私も頑張ろう!”って思いますね。

──来年は自国開催となる東京パラリンピック、どのような思いを持たれていますか?

たくさんの方が日本からも海外からも来てくれると思うので、満員の観客の中で勝って、応援してくれる人と喜びを分かち合いたいと思っています。
始まったばかりのスポーツなので、たくさんの人にパラテコンドーの魅力を知っていただきたいですし、今はパラリンピックが盛り上がっている時だと思います。
東京パラリンピックで終わり、ではなくて。その先もスポーツを通じて、いろんな人が一緒になってスポーツをしたり、社会の中で誰もが輝ける社会になってもらいたいなと思います。

──番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。 太田選手の心の支えになっている曲を教えて下さい

AIさんの「Story」です。試合前や“集中したいな”と思う時に落ち着いた曲を聴くんですけど。この曲を聴くと、自分に自信が持てる曲になっているので、いつも試合前に聴いています。

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今週のゲスト、太田渉子選手の“サイン色紙”をプレゼントします!
ご希望の方は、番組WEBサイトのメッセージフォームからお送りいただくか、Facebookのアカウントをフォローしてコメントをしてください。
当選者には番組スタッフからダイレクトメッセージを差し上げます


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Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。