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Athelete News
19.08.03
One for all, All for one
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今週の「Athlete News」は、元ラグビー日本代表 廣瀬佳司さんをゲストにお迎えしました。

廣瀬佳司さんは、1973年4月16日、大阪府出身。
小学2年時よりラグビーを始め、ポジションはスタンドオフ。
大阪府立島本高校在学時には高校日本代表選出。
京都産業大学3年の1994年、アジア選手権兼ラグビーワールドカップ予選の韓国戦で日本代表デビュー。
1995年ラグビーワールドカップ南アフリカ大会に出場し、以後1999年ウェールズ大会、2003年オーストラリア大会とワールドカップ3大会連続出場。
日本代表40キャップ。通算得点422は五郎丸歩選手に次ぐ歴代2位。
トップリーグではトヨタ自動車に所属し、2004年度、2005年度、2年連続得点王に輝き、2007年に現役を引退されました。


──明日、トップリーグカップ準決勝が行われます
神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で「クボタ 対 東芝」戦、大阪・ヤンマーフィールド長居で「サントリー 対 神戸製鋼」戦
それぞれの魅力を教えてください


両方とも面白い試合ですね。1試合目の「クボタ 対 東芝」東芝が久々に復活してきたという感じですね。今までちょっと低迷していたんですけど、今年すごく調子が良くて、昔の力強いスタイルが戻ってきています。
クボタは新興チームと言いますか、最近力をつけてきたチームなんですけど、去年トップリーグ7位で初タイトルを狙って準決勝に臨むと思います。

もう一つの「サントリー 対 神戸製鋼」、こちらは去年のトップリーグの決勝戦、お互い力のあるチーム同士の戦いでレベルの高い試合が見れると思います。お互い避けては通れない相手なので、ガチンコの面白いラグビーが見れると思います。

──カップ戦は日本代表候補の方は出場していないんですよね?

そうですね、今スコッドに入ってるメンバーは出場できません。

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──そういう意味では、新しい人にチャンスが与えられるという事ですよね

そうですね。あと、外国人枠がないんですね。普通だと3人という枠があるんですけど今回はないので。自分たちのチームの総力を使って戦うわけです。
だから、外国人をどんどん使うチームもあれば、後半にいい外国人を出してきたり。総力戦で戦うという面もあって、とてもレベルの高い試合がたくさん行なわれています。

──ラグビーをまだ知らないというリスナーに、分かりやすくどういったスポーツなのかご説明いただけますか?

単純に体のぶつかり合いだとか、ボールを持って走っている選手のスピードだとかですね、あとスペースにボールを動かすスキルやスピード。
そういうところを見てもらえれば良いんじゃないかなと思います。

キーワードが3つあるとすれば、ラグビーはボールの争奪から始めます。
ボールをとったらアタックとディフェンスが分かれますので、アタックはトライを目指します。
前に行くんですけど、ボールを後ろにしかパスしなければいけない、後ろにしかパスしなくて前に行くというのがポイントです。
あとは倒されたらボールを離さないといけない、この3つが分かっていれば、見ていてなんとなく分かってくると思います。

──ラグビーはプレースキックもありますよね?

唯一の個人プレーですね。

──廣瀬さんはプレースキックを担当されていましたが
トライしたあとに蹴ることもできるし、ペナルティの時に選ぶこともできるんですよね?


そうですね。トライのあとは2点、ペナルティの場合は3点ですね。

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──やはり緊張するものなんですか?

ラグビーの良いところなんですけど、あそこだけキッカーにリスペクトしようということで、敵も味方もシーンとなるんです。
それがラグビーのマナーになっているんです。

──2021年にはプロリーグを……?

まだ細かいところは発表されていませんので、私からは言うことは何もできないんですど。
ラグビーワールドカップが2019年にあって、これを契機にラグビーを日本国内でもっと認知度を上げていきたいと思っていますし、日本だけではなくて、ラグビーワールドカップが今までラグビーの伝統国でしかやらなかったものが、初めてアジア開催されるということですから。
アジアのラグビーを発展させていくためには、日本のトップリーグが世界と肩を並べるようなリーグにならなければいけない。
ということで、それには“プロ化ではないか?”というのが今の流れですね。

──そこは、やはり難しい問題もあったりするんでしょうか?

日本ラグビーは企業スポーツの色が濃くて。もう一つはラグビーの持ってる価値、精神、チームワークは企業にとって親和性があるというか、ビジネスとラグビーの親和性、従業員の親和性があったので、企業スポーツの域から離れたくないというマインドが強かったんですけど。
そうは言っても、競技の発展のためにはプロ化に踏み切るべきではないかという議論は昨今あったので、本当にどうなっていくのか僕も楽しみですね。

──番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。 廣瀬佳司さんの心の支えになっている曲を教えて下さい

Journeyの「Don't Stop Believin」です。
もともとJourneyは好きだったんですけど、私が引退した時に、後輩が私の過去の活躍ビデオを作ってくれて、その時にこの曲が入っていてすごく嬉しかったですね。

──廣瀬さんがラグビーから得たもの、そしてラグビーの最大の魅力とは何ですか?

よく「One for all, All for one」と言いますが、本当にこれを体現しているスポーツで。
チームスポーツの色が濃くて、1人がサボったり、ビビったりするとみんなに迷惑をかけたり。
それが周りの14人は分かっちゃうんですよね。だから、みんなの信頼を失いたくないために体を張るとか、誰かのミスをみんなでカバーするとか、そういうものを学びました。
そこが「One for all, All for one」の一番いいところですね。

今週のゲスト、廣瀬佳司さんの“サイン色紙”をプレゼントします!
ご希望の方は、番組WEBサイトのメッセージフォームからお送りいただくか、Facebookのアカウントをフォローしてコメントをしてください。
当選者には番組スタッフからダイレクトメッセージを差し上げます


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