今週の「Athlete News」は、男子ゴルフ 塩見好輝プロです。
1990年9月4日生まれ、現在28歳。大阪府のご出身。
11歳からゴルフを始め、高校から故郷の大阪を離れて埼玉栄高校、大学は東北福祉大学へとゴルフ強豪校に進学。
大学では、一年先輩に藤本佳則プロ、一つ後輩に松山英樹プロといった選手達と共に大学生活を送り活躍。
藤本佳則プロからキャプテンを引継ぎ、2011年に「全日本大学対抗選手権」で個人&団体優勝を果たしました。
アマチュア時代からの実力派ゴルファーとして活躍されています。
──東北福祉大学と言ったら、名門中の名門、OBも錚々たるメンバーですよね。今の男子プロを引っ張っているというか
そうですね、僕たちがツアー会場に、大学卒業してすぐ行ったときでもそういう先輩たちがいたので。
会場の雰囲気に入りやすかったというのはすごくありました。本当に優しくしてくれて。
──東北福祉大学のゴルフ部というのは、ゴルフが上手い人しか入れないんですか?
やっぱり、高校生のときに全国大会に行っていて、そこに上位何人とかに入っていないと声がかからないというのはあります。
──声かけてもらわないと入れないということですか?
そうですね、基本的には声かけてもらって。
──まず、声をかけてもらうのに頑張らなきゃいけなくて、一学年15人、全部で60人以上ですか
その中で試合に出るのはたったの5人、めちゃくちゃ強いに決まっていますよね(笑)
そうですね。
──これだけのプロを輩出しているのは、指導方法が特別とか、何かあるんですか?
基本的には全く指導はなかったですね。大学の監督だったりコーチからの指導は一切なかったです。
一番求められるのは24時間の使い方だと思うんですけど、1日24時間の使い方を大学生の時に覚えなさいっていうことを、まず言われますね。
──その使い方は自分で考えるんですか? 「こういう風にしなさい」って言われるんですか?
何も言われないので先輩の姿を見て真似してみたり、それが合わなかったら自分で変えてみたりしていました。
──それまで、どんな練習をするかとか、そういうことに目を向けていたのが
それ以外の生活をどういう風にするか、競技に向けることもありますし、人間的な成長もあるんですかね
そうですね。やっぱりゴルフって1人でやるスポーツなので、自分の管理を自分でできないと。
今になって思うんですけど、大学の時にしっかり下積みをして、いろんな誘惑もあると思いますけど練習が一番大事なので。その練習を24時間の中で、どういう風にはめ込んでいくかっていうのが大切だと思いますね。
──東北福祉大学はOBにプロがいるわけですよね。そういったことでプロの技術というか、最新のトレーニング法だったり何だったり…みたいな、そういうのが入ってきやすかったりもするのですか?
福祉大学ってオーストラリアの合宿に行くんですけど、その時にプロが1人〜2人付いてくれて。例えば僕の時だったら池田勇太さん、谷原秀人さん、2人が来て学生と一緒に回ってもらって、そこで教えてもらったりとか。そういうのはしてましたね。
──ひとつ下に松山英樹選手がいますけど、日本を飛び出して世界で戦っています。大学生の頃はどんな方でしたか?
時間の使い方が上手いというか、自分のことしかしないっていう風な見え方でした。何もぶれない、毎日同じことをするっていうのは見てて思いましたね。
毎回同じことができるっていうのもすごいなって思います。
──新入生として入ってきた時から、“他の人達とは違うな”みたいなものはあったんですか?
そうですね、やっぱり一番練習してましたね。
──今、世界のマスターズだったり何だったりで上位争いをしてるわけじゃないですか。
そういう姿はどうですか?
やっぱり刺激になりますね。同じところでやってた選手が、ああやって活躍できるって事は僕にもチャンスがあるのかなっていう風に捉えますし。
やっぱりすごいなって感心しますね。
──去年、男子ゴルフギャラリーが4万人増えたということで人気復活の兆しがあります
これは、石川遼選手が選手会長になったっていうことも大きいかなと思うんですど。
本当に大きいと思います。遼自身がゴルフ界のことを考えてくれていて、「こういうことを次の試合はやってみよう」とみんなに提案して、会議して、それが実現してギャラリーの皆さんが増えたりとかっていうことは去年一年多かったなと思いますね。
──例えばどんな取り組みが行われたんですか?
例えばピンフラッグを販売して、それを参加してる選手がみんなサインしたり。「サイン下さい」と言われて、みんな積極的にサインするように、みんなで話し合って決めたりとかはしてましたね。
──今、若者のゴルフ離れがあるじゃないですか? それはどうやって解消してけばいいんですか?
やっぱりゴルフをやる人が減ってくると、見る人も減っていくのかなとも思うんですけど
今の日本だと、いろんな選手のショットを見れてはいない状況なんですね。アメリカの試合とか見てると、いろんな選手のスーパーショット集みたいな感じで放送しているんですけど。
今の日本の国内の試合ではやってないかなって思うので、そういうのをこれからどんどん出せていければなと思っています。
すごいテクニックだったり、“プロでもこんなに曲げるんだ”っていうのを、もっと見せていいと思うんですよね。
──毎回ゲストの方のチアアップソングを伺っています。塩見好輝プロの心の支えになってる曲があったら教えて頂きたいんですけど
UVERworldの「PRAYING RUN」ですね。
──この曲はどのような経緯で?
試合の前に大体聞いているんですけど、UVERworldが元々好きで、聞いてて、いいなっていう風になって。
自分が一番パフォーマンスを発揮できるかなっていう風に、気持ちをどんどん高めてメンタルも集中して聞いています。
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