今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、ブリヂストン所属 競泳 日本代表 萩野公介選手をゲストにお迎えしました。
萩野公介選手は1994年8月15日生まれ。栃木県のご出身。
0歳の時から水泳を始め、小学校低学年から学童新を更新。
中学・高校でも各年代の新記録を樹立してきました。
高校3年の時、ロンドンオリンピックに出場し、
400m個人メドレーで銅メダルを獲得。東洋大学に進学を機に平井伯昌コーチに師事、
リオデジャネイロオリンピックでは3つのメダルを獲得。
そして、昨年、大学卒業後、プロに転向し、
ブリヂストンの所属選手になりました。
夏に行われたパンパシ水泳では200メートル個人メドレーで銅、
400メートルで銀を獲得。
アジア大会2018ジャカルタでは、
200メートルと400メートル個人メドレーともに銀メダルを獲得しました。
──大学を卒業したあと、プロに転向した理由というのは?
僕自身、水泳を続けていくにあたって、ただ水泳を続けていくだけじゃダメだと思ったのでどういった気持ちで臨んでいくのかっていうことを考えた時に、
やっぱりスポーツが好きですし、その中ではもちろん水泳が大好きですし、大好きな水泳というものを自分自身の力でどういう風にしていきたいかっていうことを考えたんです。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックはスポーツに対する関心がやはり一番大きいときだと思うので、2020年が終わった後も選手として、そして選手以外として、関心を持ってもらえるか。そして、スポーツというものの価値を高めていきたいなっていう考えたときにプロという道が一番自分にとっては当てはまる道なんじゃないか、と考えました。
──競技だけではなく一個人として、スポーツや水泳そのものがどういう風に世の中にもっと広がるかっていうことも踏まえた上での選択だったんですね。プロへの転向は北島康介さん以来、2人目ということですが…。
世界的にはプロスイマーっていうのは大勢いらっしゃるんですか?
そこまで大勢居ないと思いますけど、アメリカは競泳がすごく盛んですので、アメリカでは比較的多いかと思います。
──プロに転向してからレースに参加するときの心境は変わったりするんですか?
変わらないだろうなって思っていたんですけど、変わりましたね。
どの人もそうなのかもしれないですけれども、今はスポーツというものが広まってきているので、大学を卒業した後も競泳を続ける選手が増えてきていて。
試合に参加するときにはチームメイトや、沢山の人が会場に応援に来てくださるんですね。例えば、自分の横断幕を持って「頑張れ!」と応援してもらえるということは経験がなかったので、最初に見たときはすごくびっくりしましたね!
あんなにたくさんの人に応援してもらっている。嬉しいな、頑張らなきゃ!と思いました。
──萩野選手がプロとして活躍していくことで後輩達もその道が拓けるっていう面もありますよね。
はい。なので、もっともっと競泳というものが強いスポーツになっていって、スポーツというものの価値がもっともっと上がっていって、
プロとしても続けることができる選手が増えてくれればいいなと思っています。
──そして、今の日本の競泳界。すごく強いと思うんですけれども、その理由は何だと思いますか?
一番は2020年に東京オリンピック・パラリンピックが来るということだと思います。それ以外では先輩方が築いてきたものがものすごく大きいと思いますね。
あとは、”無理かなぁ”って思えるようなことでもチームの誰かがやってたり、女子だと池江選手とか、みんなが結果を出すことによって引っ張っていく存在があると、”あの子が出来るんだから私もできる!”って思う選手がいっぱいいるのも大きいと思います。基本的にみんな負けず嫌いの塊なので(笑)。
──水泳って個人競技なのに日本代表を見てるとすごく仲良さそうだな、雰囲気良いなって思います。
これは海外でもよく話されることなんですけど、オリンピックでメダル取れるよって言われていた国でも全然取れないことがあるんです。
それはなんでかって言うと、実は試合前にチーム内がギクシャクしてた、っていうのがよくある話なんですよね。なので、日本が強い理由はチームワークっていうものも大きな理由の一つになってるかなと思います。
──キャプテンの責任が重大になってくるんじゃないですか?
そうなんですよね。今、自分で自分の首を締めた感じです(笑)。
──泳いでいるときは一人でも、雰囲気って影響してくるんですね。
すごく大事ですね。特に本番前の練習というのは、みんな選手とコーチ一対一でやってるわけではないんです。
選手数人とコーチ一人なので、チームの雰囲気が悪かったら練習の内容の濃さも変わってきますし、そこでお互いに発破をかけあったり、刺激しあったりして良い練習ができていると試合でも良い結果が出るので、すごく大きいと思います。
──自国での開催となる東京オリンピック、萩野選手にとってどのような位置付けの大会ですか?
僕自身、高校3年生2012年のロンドンオリンピックから出ていまして。オリンピックは3回目になるんですけども、その中でもやはり集大成と言いますか、一番の強い気持ちを持って臨んでいきたいなと思っています。
──東京オリンピックまでにどんな選手になっていたいですか?
チームのキャプテンになるかどうかは分からないですけれども、結果でみんなを引っ張れるような存在になりたいなと思いますし、すごく注目が集まる場だと思うんですけれども、自分の泳ぎに集中して、みんなの力を借りて、僕もみんなに力を与えながら泳ぎたいなと思っています。
──そして、この番組では毎回ゲストの方にCheer up Songsを伺っています。
いきものがかりの「心の花を咲かせよう」です。
いきものがかりはすごく好きで、初めて行ったライブもいきものがかりさんのライブなんです。
この曲自体、高校サッカー選手権の主題歌でもあって、「届かないようなゴールなんてない」っていう歌詞もあるように、アスリートにとってはすごく応援されるような曲でもあるので、いつも聴いて鼓舞してもらっています。
今週のゲスト、ブリヂストン所属 競泳 日本代表 萩野公介選手の“サイン色紙”をプレゼントします!
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