今週の「Athlete News」は、プロスノーボーダーの岩渕麗楽選手をゲストにお迎えしました。
岩渕麗楽選手は2001年12月14日生まれ、16歳。岩手県一関市のご出身。
両親の影響でスノーボードを始め、13歳でプロ資格取得。
2017年3月の全日本選手権スロープスタイル競技で優勝、同年12月には、女子ビッグエアでワールドカップ初優勝。
2018年同じくW杯のスロープスタイルで2位。世界のごく限られた選手しか出場できない冬季Xゲームズの女子ビッグエアでは、日本女子スノボード界、最年少出場で初の銀メダルを獲得。
そして、平昌オリンピックでは、ビッグエア4位入賞、スロープスタイル14位の成績を収めました。
女子最高難度である縦2回転、横3回転の大技「バックサイドダブルコーク1080」を武器に世界の大舞台で活躍されています。
──中学の頃は器械体操部に入っていましたよね。
中学の時というとプロでデビューされたぐらいということでが、部活もされていたんですか?
中学校が必ず何かの部活に入らないといけなくて、お父さんが体操だったらボードに生かせるところがあるんじゃないかなと思って決めたそうです。
──実際はどうだったんですか?
体操がボードに生きたというよりは、ボードでやっていた空中で回る恐怖心が体操であまり出なかったので。
宙返りする時とか、ボードでやっていたことが部活で生きたという方が大きいですね(笑)。
──平昌オリンピックでは日本選手団最年少でしたが、それに関してはどうですか?
もともとあまり年齢を気にしないでやっているので年齢に対するプレッシャーはなかったです。
──4歳でスノーボードを始めたそうですがオリンピックを意識したのはいつからですか?
小学校の5、6年生くらいの時のソチオリンピックで、スロープスタイルがオリンピック競技に採用されてから意識しました。
──オリンピックになると、国民が注目して一丸となるじゃないですか?
“日の丸を背負って戦いたい!”みたいな、そういう気持ちが芽生えたりしたんですか?
オリンピックはいろんなん人の応援を肌で感じることができて、自分だけじゃないっていうのは分かっていたんですけど。
どうしても緊張して、自分のことでいっぱいいっぱいになっていたところはあります。
──オリンピックでは、ビッグエア1回目は横2回転半の「キャブ900」を成功させ
2回目、3回目は縦2回転、横3回転する大技「バックサイドダブルコーク1080」に挑戦し、着地に失敗。この構成は最初から決めていたんですか?
はい、キャブ900は前の大会から調子よく使っていて、転ばない自信があったので1本目から確実に決めていこうというので入れたのと、ダブルコーク1080は、これがないと表彰台には絶対乗れない技だったので入れていました。
──ビッグエアは惜しくも4位、スロープスタイルは14位、この結果はいかがでしたか?
天候もあったと思うんですけど、その中でもメダルをとりにいけたチャンスはあったと思うので不本意な結果だと思います。
──オリンピックというあの舞台で4位入賞ですからね。反響は大きかったんじゃないですか?
帰ってきてから、たくさんの人が知ってくれていたのでビックリしました。
──ジャンプしている瞬間も“いま何回転してるな”とか、いろいろ考えているわけですよね?
回転は感覚なんですけど着地のことを考えますね。
──目線はどんな景色が見えているんですか?
抜けた瞬間と、自分が板を掴む時と、着地の前が見えていますね。
私は長く掴んでいないと回らないので、ギリギリまで掴めるときは掴んでいます。
──初のオリンピックで滑ってみて、得たものはありますか?
ああいう大舞台になると、練習とかで自分の滑りをいつもより細かく見て本番に合わせようとするんですけど。
そういうところで、今までの練習で分からなかったことが見えてきたり、集中するためにどうしたらいいかとか科学的なこととかも入ってきて。
意図的に自分をいい状態に持っていけるかなって思いました。
──番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。岩渕選手の心の支えになっていた曲を教えて下さい
GLAYの「HOWEVER」です。
──これはリアルタイムで聴いた曲ではないですよね?
そうですね。TERUさんを知ってからGLAYの曲を調べたときに聴いたら、すごくハマりました。
──TERUさんと面識があったということですか?
TERUさんもスノーボードをするので、その繋がりでTERUさんを知りました。
──スノーボードをやってるTERUさんと、歌ってるTERUさん
また違うかっこよさがあったんじゃないですか?
違いすぎてビックリしました(笑)。
──平昌オリンピックのあと、スノーボーダー・オブ・ザ・イヤーを受賞されましたがこの受賞はどうでしたか?
私が思っていた以上に今年の結果を評価してもらってすごくビックリしました。
──同世代で夢を追いかけている、頑張っているリスナーにメッセージをお願いします!
競技が楽しくてやっているということを忘れないで、目標に向かって一生懸命頑張ってほしいなって思います。
来週も、岩渕選手をお迎えして、世界を転戦する競技生活について伺っていきます。
そして!今週のゲスト、岩渕麗楽選手の“サイン色紙”をプレゼントします!
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