今週の「Athlete News」は、中日ドラゴンズの森野将彦2軍打撃コーチです。
森野将彦コーチは神奈川・東海大相模高から1997年にドラフト2位で中日に入団。
左打ちの強打者として勝負強い打撃で2005年からレギュラー格に。
落合博満監督のもと、4度の優勝と1度の日本一に主力として貢献しました。
個人タイトルは2010年に三塁手でセ・リーグのベストナイン、
2014年に一塁手でゴールデングラブ賞を獲得。
通算成績は1800試合出場で打率2割7分7厘、1581安打、165本塁打、782打点。
今シーズンから2軍打撃コーチに就任されました。
──森野コーチに、背番号とともに現役時代を振り返っていただきました
背番号が7回変わっている中で、7、8、16、31、30、今回コーチになって75が加わって、101個の数字の中で6個もつけているわけですから、コレクターですよね(笑)。
1年目に星野監督につけてもらった「7」は、ありがたい番号かなっていうのはありますし。
「31」はレギュラーになった時の番号、そういう意味では一番輝いてた番号かなって思います。
一個一個、自分自身には意味のある背番号でしたね。
ユーティリティプレイヤーと言われますけど、僕の中では勝ちたかったんですよね。どこのポディション関係なく、勝ちにつながるパーツでありたかったんです。
当時は、どのポジションにもすごい人がいて、”このチームで必要とされるパーツは何なんだ?”っていうところで、もし誰かが怪我した時に”コイツだったら…”と思われる選手でありたかったんですね。
レギュラーとしてみんなが認めてくれて、”頼む!”っていう気持ちに、先輩がなってくれるっていう。その部分では誰にも負けないくらい練習しましたね。
一番認なかったのが、落合監督だったので(笑)。”お前は、まだ認めないよ”っていう、”お前の代わりは他にいる”という風に言われてたので、それは一生懸命やりますよね。
みんなに言ってましたからね(笑)。
──1年目から背番号「7」を着けて、星野仙一さんから期待されていたんだなと感じます。
星野仙一さんについて、森野コーチはこのようにお話してくださいました
星野さんがとってくれなかったらこの世界にいなかったですし、星野さんがどういう選手が好きだったのかというのを今思い出すと、ああいうことを言ってたんだな、こういうことを言ってたんだなって。
やっぱり怖いですよ、怖かったけど「全力でお前の事見せてくれ!」ということを言っていたんだなと今は思いますね。
星野さんの殿堂入りの時、荒木さんの2000本打った時にお会いしたんですけど。
その時に声をかけてもらって、温かい目で見ていてくれたんだなという印象ですね。
星野さんは怖いんですけど、気が付くとすごく良い事を言ってくれていたんだなと、もっと早く気がつけば良かったんですけどね(笑)。
──星野仙一さん、落合博満さんという名将のもと、選手として活躍してきた森野コーチ。
コーチ1年目、2軍打撃コーチとしてどんな打者を育てたいですか?
いろんな打者いるんですけど、100人いたら100通りのスイング、教え方があると思うので。ひとつのことに偏らないように選手の才能、良さを伸ばしていきたいですね。
道からそれそうだなという時に、もとに戻してあげられるような…僕がレールを敷いてしまうと、どうしても伸びていかないと思うので。選手の後ろから押してあげられるような、そんなコーチになりたいですね。
まず、野球を知る事ですね。ただやってる、打って投げて走るっていう野球じゃなくて。
ルールは当たり前に知ってるくらいの選手がいないとだめですよね。野球に対する考え方とか、そういう選手がたくさんいないと野球に集中しないので、野球を知る事から勉強してほしいですね。
知らなくて恥ずかしい思いをする選手も多々いるわけですよ。珍プレーと言われますけど、正直、”何を教えてるんだ”っていう話になるんですね。そういうことはなるべくないように、それはミスなので、勝敗にも繋がってきますし、ミスが少ないチームが勝つわけですから。まずはルールを、ある程度教えたいなと思っています。
僕が高校3年生の時に松坂投手が横浜高校に入ってきて、”凄いピッチャーが入ってきた”というのは聞いていたんですけど、対戦することは無かったんですけど、僕の名前は知っていたと思うんですよね。
現役時代にファームで松坂投手を見た時、全然ダメだなと思ったんですけど。その時のイメージと、入団テストの時のイメージがまったく違ったので、これだったら、そこそこ投げられるかなというのはありましたし。続けてやってほしいですね。
僕の事を覚えてくれてよかったですね(笑)。最初、挨拶にきた時に「横浜高校か、また増えたな」って言ったんですけど、なんか横浜高校出身だとライバルに見えちゃうんですよね(笑)。そういうのもあって、褒める事ができないんです(笑)。
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