今週の「Athlete News」は、藤木さんのプロ野球キャンプ地インタビューです。
松坂大輔投手に続く第2弾は、広島東洋カープの緒方孝市監督です!
球団史上初のリーグ3連覇を目指す、緒方監督のチーム作りの極意、そして、大物ルーキー・中村奨成選手の育成プランについて伺いました。
──緒方監督が目指す野球というのは?
投手を中心とした守り勝つ野球というのを掲げて、そういうチームを完成させたいなという思いでチーム作りをやっています。
我々が現役当時、チームは低迷していたんですよ。ただ、打線はものすごくいい打線だったんですよ。やはり投手力っていうのが弱かったんですよ。
先発ピッチャー含め、抑えピッチャーも決まらない状態で、勝負どころでいつもチームの成績が落ちていく繰り返しだったんですよ。
自分の中では無駄な失点をなくす、粘り強く接戦に持ち込んでいった中で、そういう接戦をものにすると。そういうゲームを数多くしたいという思いで、チーム作りに励んでいます。
──守りを中心とした野球ということで、緒方監督が大事にしているセンターライン、世界に誇る菊地選手もいらっしゃいますけど
丸選手、菊池選手、田中選手、會澤選手、鈴木選手が、去年ベストナインを独占ということですが
本当に嬉しいことですね、自分もチーム作りの中で、守り勝つっていう中でセンターラインはものすごく大事なところなので。
レギュラーが固まって、しっかり守る形を作らないと投手だけでは勝てない。投手プラス、守りっていうところで、いかに失点を防いでいくかというところですよね。
菊池、丸、田中は同い年なんですよ、刺激しあって、チームメイトでありお互いライバルなんですよ。その中でキャッチャーというポジションで、會澤が去年100試合以上守ってくれたんですけど。
ピッチャーのいい部分を引き出してくれて、守りも安定したものにしてくれたので、防御率もこちらが思っている以上に良くなっていたので、會澤の成長は大きかったですね。
──キャッチャーと言えば、ベテランの石原選手、昨年のドラフト1位の中村奨成選手、一つ上には坂倉選手がいますね
逆に、悩ましいほど人材がいるなと思うんですけど
そうですね。キャッチャーって、なかなかレギュラーになるまで、時間がかかるポジションなんですよね。守備が一番大事なところで、中村奨成選手がまずやらなくてはいけないのはキャッチングなんですよ。
何の練習を多くしてるかというと、ピッチャーの球を数多く受けることなんですよ。必ずしもストライクゾーンにくるわけではないので、低めのキレのあるボール、ワンバウンドもきますからね。それをそらさないようにする技術も必要ですから。
それを高校生からすぐできる選手なんかいないので、将来はレギュラーになってくれるであろうという素材は持っているので、期待はしています。
──理想としている監督像はありますか?
最終的な目標は3連覇ですけど、リーグ優勝した中で、日本一というところを目指してやっていこうと思ってます。
チーム作りとして、1年目から思うことは選手にいろんな自分の目指す野球、投手を中心とした守る野球をやっていく。守備をしっかりしないといけない、無駄な失点を防がないといけない、そして攻撃では1点1点をしっかりとっていく。自分の思う野球を、まず選手に伝えていこうと思ってスタートした1年目だったんですけど。
チームとして指揮をしていくには、コーチの存在があり、スコアラー、トレーナー、裏方さんも含めてチームなんですね。
選手に直接伝えるんじゃなくて、自分の右腕、左腕になってくれる人たちにしっかりと伝えて、理解してもらって、それを全員で選手に伝えてもらうっていう形ですかね、1人じゃチームは動かせないですから。
いろんな選手に1人で声をかけても、全員の選手はなかなか理解してくれない。
そのために担当のコーチがいて、ピッチングコーチ、打撃コーチ、守備コーチがいて、そういった中でコーチにも理解してもらって、それを全員で選手に伝え、技術指導をしてもらうと。これを、1年目、2年目、3年目しっかりやって、自分の目指す野球に近づいているかな?っていうところですね。
──チームとしての意識をひとつにするみたいなことですか?
極端な話、サインで絶対に動いてもらう。もちろん、能力の高い選手が揃っているので、自由に自分の力を発揮したいと思うはずなんですよ。でも、一人一人が勝手な思いでやっていたら、違うプレーが出始めてしまうとチームとしての戦略が成り立たなくなってくるんですよ。
個人の力はわかっている中で、チームの戦略としてサインの中で動いてくれと、これも理解してもらうのは大事だなと改めて思いますね。
──毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。試合前によく聞いている曲や心の支えになっている曲などはありますか?
クラシックの「カノン」という曲なんですけど。おととし25年ぶりにリーグ優勝した時に、広島交響音楽団に優勝記念コンサートをやってもらったんですよ。初めて生のクラシックの演奏を聴いて、とても感動しました。
曲が流れた時に、カープの誕生から25年ぶりの優勝までの軌跡の映像も流してくれたんですよ。
最後の感動するところの瞬間の曲が、カノンだったんですよ。
涙が溢れてきて、この時から夜に寝つけない時とか、朝起きた時とか、クラシックを聴いて心が落ち着くというか(笑)。
──3連覇に向けての意気込みをお願いします
3連覇となれば、球団創設以来、初のことになるので、選手にとっても大きなモチベーションになっています。
まずはリーグ優勝、3連覇に向けて、達成した中で日本一ですよね。
2度ファンの方の期待を裏切っているので、今年こそ日本一を勝ちとりたいと思っています。
頑張りますので、応援お願いします!
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