今週の「Athlete News」は、中日ドラゴンズ 松坂大輔投手です。

沖縄県北谷町の中日ドラゴンズのキャンプにお邪魔して、松坂大輔投手に長いリハビリ生活で何を思ったのか？今シーズンにかける思いを伺ってきました。

──今シーズンから中日ドラゴンズですけど、背番号99はご自身で選んだんですか？

球団からは20番か99番を提示されたんですけど、20番はドラゴンズのエース番号ですし、星野さんが亡くなられたというのもあるんですけど。
外から、パッと入ってきた僕がつけるべきではないと思いましたし。この番号はドラゴンズで結果を残したふさわしい人がつけるべきだと僕は思ったので。そしたら、99しかないなと思って。
大きい番号をつけるイメージがまったくできなくて、数字に意味を持たせようとしましたね。足せば18だし、僕にとって意味のある数字なんだなと思うようにしました。

──中日には入団でテストを経て入られたんですけども、森監督の存在は大きかったですか？

とる、とらないは別として、日頃から森さんは気にかけてくれていたので。退団の報道があって最初に声をかけてくれたのがドラゴンズでしたし。
森さんと、たまたま電話で話す機会があって、「来年のために、しっかり練習しておけよ！」と言われて、「どうなるかわからないですけど、しっかり練習しておきます」と、最初は話しましたね。
テストでしっかり投げられる姿を見せてくれと言われたのが年明けだったので、僕は、その時点でしっかり投げられる自信があったので「分かりました」と答えました。

──テストのピッチングで緊張したり、ナーバスになるということもなかったですか？

意外と人がいたので、関係者や選手がたくさん見ている中で投げたのでちょっと緊張しました（笑）。

──ドラゴンズのチームの印象はどうですか？

年下ばかりなんですけど、接しやすくて、明るくて、面白くて、外から見ていたイメージとは違いましたね。

──若手投手中心に焼き肉会を開かれたとお聞きしました

比較的年の近いピッチャー陣と練習してて喋ってるんですけど。「みんなでご飯行きましょうよ」と言われて、ストレスのないタイミングで「ご飯行こうか」と言ったら、若い子は肉が食べたいと言うので、焼肉屋で食事会をしましたね。

──垣根というか…そういうのもなく、みんなすんなり接してくれていますか？

こっちに来た当初のことを考えると、かなり喋りやすくなったのかなと思っていますね。
最初は若い選手が構えている感じがしたので、食事会の後は気楽になった感じがします。

──肩の調子はいかがですか？

今のところは順調に出来ていますね。いい中で浮き沈みはありますけど、僕はそれと上手く付き合っていかなければいけないと思っているので、今のところは順調に出来てます。

──リハビリが長かったりと、ご苦労もありましたか？

辛かったんですけど、これからの野球人生にも生かしたいですし、野球が終わってからの人生にも生かせることだと、自分に言い聞かせながらやっていました。

──リハビリを超えて目指すところはどこですか？

昔のようなスピードのある真っ直ぐは、正直難しいことだと思うので。これは若い時から今もそうなんですけど、ちゃんとしたストレートが投げられないと僕の場合はどうにもならないので。
昔のように見てわかるような速いストレートではないかもしれないですけど、バッターにとっては速く見えるようなストレートを投げられるようにしないといけないと思って、キャンプでは取り組んでいますね。

──今シーズン始まりましけど、具体的な目標はありますか？

数字とかはなかなか言えないんですけど、まずはしっかり戦える身体の状態を維持して一年間投げ抜きたい、投げられる状態を維持できれば、どうにかできると思っています。

──藤川投手の球を打ちたいというお話をされたんですか？

ライオンズにいたときに交流戦で対戦したことがあったんですけど、そのときに藤川球児投手のストレートを見て感動したんですよね。これがいわゆる、”火の玉と言われるストレートなんだ！”と思って。
人のストレートを見て、そう思ったことは今までないですね。

──藤川球児投手も松坂世代ですよね、松坂世代と呼ばれることについてどう思いますか？

正直、若い時は少し嫌でしたね。同じ年代に生まれたことで一括りにされるというか、”一緒にしないでくれ”と思ってる人もいるでしょうし。申し訳ないなっていう気持ちはあったんですけど、最近は僕と同い年のお父さんだったり、お母さんがいて。
「昔から挨拶するときは『松坂世代』って使わせてもらってます！これからも使わせてもらいます！頑張ってください！」って言われるのを聞いて、いつまでも使ってもらえるように頑張りたいなって最近は思いますね。
　　　
──最後に、今シーズンの意気込みをお願いします

ここに来るまでに、色々な方に支えられて続けられてきているので、その感謝の思いを一軍のマウンドで伝えられるように、できれば早い時期にその恩返しができるように頑張りたいと思います！


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