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Athelete News
18.01.20
飛び込みの女王
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今週の「Athlete News」は、北京とロンドン、オリンピックに2大会連続で出場された、元・女子高飛び込み日本代表の中川真依さんにお話を伺いましした。

中川真依さんは、1987年石川県生まれ。
小学1年生から飛び込み競技を始め、高校2年からは、日本選手権を連覇。
そこから10年以上に渡って、「飛び込みの女王」として日本の飛び込み界をリードされました。
北京オリンピックでは、11位。
ロンドンオリンピックは持病の腰痛が悪化し、18位に終わりました。
2016年、岩手国体で優勝したのを最後に現役引退。
去年結婚し、現在は主婦の傍ら講演活動などを行っています。


──中川さんは、小学1年からトランポリンと飛び込みを始めたそうですが、4年の時に飛び込みに専念しました。
飛び込みを選んだ理由を伺いました


小学4年生の時点で飛び込みは全国で優勝していて、トランポリンは県で優勝レベルというところで、やっぱり先が見えるのは飛び込みの方かなというところで飛び込みを選んだんですが、実は飛び込みのコーチが怖すぎて、辞めるって言いにいけなくて(笑)。
それでズルズルと……”今日は言うぞ”って毎日思いながら言えずに、飛び込みにするかっていう感じでしたね。
日本一怖いコーチと言われていて、その分選手もたくさん出ていたんですけど。
怖くて練習中も話せないですし、だから辞めに言いに行くっていうことすらできなかったですね。

──高校2年の時に日本選手権を制してから、飛び込みの第一戦で活躍してきた中川さんですが
ロンドンオリンピックの前に極度のスランプに陥ったそうです


初めて心のバランスが大事という事に気付いた時だったんですが、本当に何もうまくいかなくて。毎日、24時間飛び込みの事だけを考えて生活して、オリンピックに出てメダルが欲しいって思っていたんですけど練習も上手くいかないし、人とも上手くいかないし、新しい種目に挑戦しても上手くいかないし。プールに行くのもだんだん嫌になっていて、先が怖くて、不眠症みたいになっていました。

それを乗り越えるためにメンタルトレーナーの方と出会って、初めてそこで心・技・体の全てが揃わないと競技っていうのは難しいんだなって学びましたね。
私はすごく深く考えてしまってそれを長く根に持つというか、それをどういう風に切り替えるかとか。
人に言われた事をグジグジ考えちゃったりとか、「本当はこうした方が良かったのかな」とか過去を思い返してしまったりするので、もっと未来に目を向けられるように、どうやって流していくかとか。
もっとポジティブに考える方法とか、呼吸法とか、プラスに考えられるような思考を育てるというか。そういう感じでいろいろしていただきました。

──中川さんは2016年の岩手国体を最後に現役を引退されたんですが、引退を決意した理由を伺いました

リオ・オリンピックを目指しながら、出場はできなかったんですけど。そこで新たなチャレンジとして1人でアメリカに行って、アメリカのコーチについてもらって。
自分の中の挑戦したい事をすべて試したうえでのリオがダメだったので、下からも出てきていたっていうのもありますし。年齢的にも、身体の治療時間が増えていって、このまま続けていくことに自分の中でも限界を感じていたので。

私は石川県でずっとやってきたので、最後、国体で終えるっていうのがスッキリした終わり方だなと思って、最後岩手国体にしたんですけど。ここでは優勝して終わろうって思いました。
終えた時は最後の一本を飛ぶ前に、全然実感が無かったんですけど涙が込み上げてきて。
”この一本で終わりなんだ、引退ってこういう感じなんだな”って、やっとこの時がきたなと感慨深いというか……最後の一本に関してはそういう想い入れがありましたね。

──中川真依さんに、お気に入りの一曲を伺いました

レイチェル・プラッテンさんの『ファイトソング』です。
私が現役最後の2年間はアメリカでほとんど生活していたんですけど、その時、友達と一緒に車で練習場まで行くときにこの曲を聴いて、「さぁ練習を頑張るぞ」って時に、この曲を聴いて力をもらっていました。

──中川さんに「飛び込み競技」の楽しみ方、そして今後の目標を伺いました

水に飛び込む一瞬は1トンぐらいの衝撃なんですけど、ゾウが体にドンって当たってきたぐらいの衝撃ですね(笑)。
時間にすると踏み切って入水するまでの間は1.6秒〜2秒ぐらいと言われていて、一瞬の競技ではあるんですけど、その中に選手の生き様だったり、思いだったりとか、いろんな事が詰まってる一瞬で。その一瞬で感動を感じられる、とても魅力的な競技だと思います。
あとは高さですね、中々あの高さから飛ぶ競技は無いので、そういうところで見ていただけると面白いんじゃないかなと思います。

競技を引退してから国際審判を目指して、今は講習受けたりとか審判をしてるんですけど。目標は東京オリンピックで審判員として出場する事ですね。
国際的に自分も活躍してきたので、そういう高いレベルの目線で選手達を見てあげたいっていうのと、そして日本のレベルもそれに合わせて上がっていけばなっていうのはありますね。
選手の順位だったりとか、審判の、人の採点なので、好き嫌いとか感情が入ったりとかあると思うんですが、ちゃんと公平に見て良い審判になりたいですね。


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